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【完全版】TikTok Shopとは?機能、メリット、使い方まで徹底解説!

はじめに
2025年現在、TikTokは動画視聴プラットフォームを超え、Z世代を中心に“購買体験の起点”となりつつあります。その中でも最新の機能として特に注目されているのが「TikTok Shop(ティックトックショップ)」です。
TikTok Shopは、「エンタメ×購買」の新たな購買導線を創出し、動画内での即時購入というシームレスな体験を実現しました。これまでは情報の閲覧しかできなかったTiktokにて購買まで結びつけることが可能になったのは企業にとって大きな売上拡大チャンスです。そのため弊社にもTiktok shopに関するお問い合わせを多くいただいている状況です。
そうした注目の高まりを受け、本記事では「TikTok Shopとは何か」から、主な機能、導入メリット、活用方法、最新データ、成功事例、導入のステップに至るまで、詳しくかつ具体的に解説していきます!
TikTok Shopとは?
TikTok Shopとは、TikTokが提供する「動画×EC」機能です。ショート動画やライブ配信内に商品リンクを設置でき、ユーザーが動画を見ながらその場で商品を購入できる環境を提供します。

サービス提供地域(2025年6月時点)
- イギリス(2021年導入)
- インドネシア(2021年導入)
- マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピン
- アメリカ(2023年9月正式ローンチ)
- 日本(2025年6月時点で法人向けに展開開始)
TikTok Shopはすでに月間数百億円規模のGMV(流通取引総額)を持つ「次世代型ECプラットフォーム」として急速に成長しており、アジアではShopeeやLazadaといったローカルECの競合として注目されています。
TikTok Shopの主要機能
TikTok Shopには以下のような多機能な販売・購買支援ツールが搭載されています。
1. 商品タグ付きショート動画投稿
- 商品の動画コンテンツに購入ボタン(商品リンク)を追加
- 動画内から直接カート投入・決済まで可能
- 投稿によりアルゴリズムのおすすめに乗ると急激な売上増も
2. TikTok Live(ライブ配信)でのリアルタイム販売
- 出演者が実演しながら商品を紹介
- タイムセール、割引、ギフト、コメント対応が可能
- 視聴者とのインタラクティブなやり取りが可能でCVRが高い
3. ブランド専用ショップページの作成
- TikTok内に自社のECストアを設置可能(Shopタブ)
- 商品一覧、レビュー、おすすめ動画などを掲載
4. アフィリエイトマーケットプレイス
- インフルエンサーが自社以外の商品も紹介可能
- 成果報酬型で企業側のリスクも低い
5. 配送・決済システムの統合
- TikTokが決済・配送まで一貫サポート(国による)
- 物流拠点やFBL(Fulfilled by TikTok)制度も進行中

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TikTok Shop導入ステップ(企業向け 最新版:2025年6月時点)
ステップ1:TikTok Shop出店申請
- 日本国内では2025年6月現在、法人・個人事業主を対象に正式展開が進行中。
- 【申請ページ】TikTok Shop Seller Center(日本版)
- アカウント登録、法人情報の提出、本人確認書類(登記簿謄本・免許証など)アップロード
ステップ2:商品登録・ストア設定
- 商品タイトル、カテゴリ、価格、在庫数、商品説明、主画像・補足画像のアップロード
- 配送設定(自社発送/FBL=Fulfilled by TikTok)
- キャンセルポリシー・返品条件・カスタマー対応方針を設定
ステップ3:動画制作・クリエイティブ戦略
- 動画素材(縦型 9:16、15〜60秒)を制作
- TikTok内でトレンドになっている音源・エフェクトの活用
- キャプション・ハッシュタグ・商品タグ(Product Tag)を動画に設定
ステップ4:販売施策の実行(通常販売・ライブ販売)
- TikTok内で自社アカウントから投稿 → 商品タグ付きの動画がShopに掲載
- TikTok Live Shoppingの活用:リアルタイム販売、質問応答、タイムセール施策が可能
- インフルエンサー連携:TikTok Shopのアフィリエイト機能を活用し、外部キャスティングも対応
ステップ5:レポーティング・PDCA実行
- TikTok Shop管理画面より、売上・商品別CVR・動画CTR・エンゲージメント率などを確認
- 顧客の購入経路や滞在時間を分析し、動画改善・価格調整・クリエイティブPDCAに活用
- 各動画単位で「おすすめ表示率(For You率)」や「CVR向上トレンド」も確認可能
日本企業の出品に関する注意点
- 2025年6月現在、日本のTikTok Shopは食品・化粧品等一部カテゴリで審査厳格化中
- 配送・返品ポリシーは国内法(特定商取引法)への準拠が必須
- インフルエンサーとのPR表記、景表法・薬機法の順守が求められます
TikTok Shopの特徴と導入メリット
1. 若年層を中心とした強力なユーザーベース
TikTokは、2025年時点で世界で20億ダウンロードを超え、
- 月間アクティブユーザー:10億人以上
- 日本国内の月間アクティブユーザー:約2,000万人
Z世代(1995〜2010年生まれ)を中心に人気が高く、購買意思決定への影響力が強い層をターゲットにできます。
2. 視聴体験から購入まで一気通貫
TikTok Shopは、動画視聴→興味→カート→購入の導線が完全に統合されているため、離脱ポイントが極めて少なく、高いCVRを実現します。
3. エンタメ型プロモーションで広告感を排除
ユーザーが「広告」と感じづらいUGC(ユーザー生成コンテンツ)風のプロモーションが主流。TikTokのアルゴリズムにより、興味関心に応じた動画が自動表示されるため、非フォロワーへの自然なリーチが可能です。
4. 海外進出の足がかりとして有効
TikTok Shopはアジアや米英市場を中心に展開されており、特に越境ECやインバウンド需要に対応した仕組みがあります。現地KOL(Key Opinion Leader)との連携も容易で、多言語での展開が可能です。
5. 低コスト・低リスクでスタートできる
TikTok Shopは初期費用無料で出店できる国が多く、インフルエンサーを活用したアフィリエイト販売もできるため、広告コストを最小限に抑えた販促が実現します。
TikTok Shop広告運用との連携(Paid Ads連携)
TikTok Shopはオーガニック投稿による売上創出だけでなく、広告との組み合わせによってさらに売上規模をスケーリングできます。
Spark Adsとの連携
Spark Adsは、TikTok上の既存投稿を広告として配信する仕組みです。これを利用することで、
- 商品タグ付きのショート動画をそのまま広告出稿可能
- 「ショッピングカートアイコン」を広告上に表示し、その場でTikTok Shopに遷移
- クリック率、CVR、ROAS(広告費用対効果)の改善が見込まれます
In-Feed Adsとの併用
- ユーザーの「For You」ページに表示されるネイティブ型広告
- 通常投稿のように表示されるため、広告感が少なく、エンゲージメントを得やすい
広告出稿のベストプラクティス
- 動画は冒頭3秒で関心を引く「課題提示+商品解決」型がおすすめ
- キャプションに「期間限定」「先着○名」など緊急性の演出
- CTA(例:今すぐチェック▶︎)を明確に表示
広告×Shop連携を通じて、「閲覧→視聴→購入→リピート」のエコシステムを構築できます。


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TikTok内SEO対策(検索最適化)
2025年現在、TikTokはYouTubeに次ぐ“検索エンジン”としても利用されています。商品名やカテゴリ名での検索流入を獲得するには、Shop運用でもSEO的視点が欠かせません。
検索されやすい投稿の作り方
- タイトルや商品名に「具体的なキーワード(例:#美白美容液 #日焼け止め #持ち運び便利)」を明記
- キャプション欄に“自然言語”で検索されそうな表現を含める(例:「乾燥肌におすすめ」「小顔になりたい人必見」など)
- ハッシュタグの使いすぎ注意(5〜7個が理想)
Shopページ内の構成最適化
- 商品説明には「特徴・使い方・ターゲット層」を明確に記述
- 主画像・サムネイルは検索画面で映える明度・余白のある構図がベスト
エンゲージメントとSEOの関係
TikTokの検索アルゴリズムは「保存数・シェア数・再生完了率」なども加味して順位決定しています。コンテンツの質がSEOに直結する点が大きな特徴です。
インフルエンサー(KOL)活用の実践ポイント
TikTok Shop成功の鍵は、いかに影響力あるTikToker(KOL=Key Opinion Leader)と連携できるかです。以下に、起用戦略とキャスティングのコツをまとめます。
起用時のチェックポイント
- フォロワー数>エンゲージメント率(平均5%以上推奨)
- 過去の動画内容(自社商品の世界観と合うか?)
- コメント欄の“共感度”や“購入意欲”の有無を確認
相性の良い商材ジャンル
- コスメ/美容系:レビューやビフォーアフターで効果が伝わる
- 食品/飲料:リアクション系、ASMR動画と親和性あり
- ファッション:着回し動画・OOTD系でトレンド形成力が強い
日本国内と海外での違い
- 国内:ミニマル志向・信頼性重視。起用は中堅KOL(フォロワー1〜10万人)が最適
- 海外:表現が派手・ストーリー性重視。大型KOLよりマイクロインフルエンサーが売上に直結しやすい
TikTok Shopアフィリエイト機能の活用
- 出店者はShop内で「インフルエンサーへの報酬設定(%)」が可能
- インフルエンサー側はShopで紹介商品を自由に選択可能
- 成果報酬型なので初期コストなしで販路拡大できる




最新データとトレンド
世界市場におけるTikTok Shopの規模
- 米国市場では2025年末までに170億ドルの流通を見込む(Bloomberg)
- インドネシアでは、ShopeeやTokopediaと並ぶEC市場トップシェアを記録
- 中国のDouyin(TikTok中国版)では2023年に20兆円以上のGMVを達成
利用者の行動傾向(Datareportal 2023より)
- SNS利用者の25.5%が「商品探し」が目的と回答
- SNSを通じた購買経験のあるユーザー:全体の42.4%


まとめ:TikTok Shopは“次世代型EC”のメインプレイヤーとなるかも?
TikTok Shopは、従来のSNS広告やECとは異なり、「動画視聴と購買の融合」を実現した新しい購買導線を提供しています。特にZ世代を中心とする若年層に強い影響力を持つTikTokにおいて、Shop機能の普及は企業の認知獲得・販売チャネル多角化に大きく貢献しています。
今後、国内での正式展開や多言語対応が進むことで、日本企業にとっても国内外両面での売上最大化に貢献することが期待されます。
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