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クリエイターエコノミーとは?急成長する市場とブランド立ち上げの成功事例

2025.9.12 2025.09.12 グローバル

デジタル時代の到来とともに、個人クリエイターが新たな経済圏を形成する「クリエイターエコノミー」が急速に拡大しています。YouTubeやInstagram、TikTokなどのプラットフォームを通じて、多くのクリエイターが従来の収益構造にとらわれない自由な活動を実現し、数十億円規模のビジネスを築き上げています。

クリエイターエコノミーとは

クリエイターエコノミーとは、YouTuberやTikTokerのみならず動画制作やハンドメイド作家など、個人のクリエイターが自身のコンテンツ、スキル、影響力を活用して直接収益を得る経済圏のことで、クリエイター自身がビジネスオーナーとなり、ファンやコミュニティから直接価値を提供し対価を得るビジネスモデルです。

この新しい経済形態では、クリエイターは単なるコンテンツ制作者を超えて、起業家としての役割も担います。自身のブランドを構築し、複数の収益源を確保しながら、持続可能なビジネスを展開しています。

市場規模の急拡大

クリエイターエコノミーの市場規模は国内外で驚異的なペースで成長を続けています。

国内市場の動向

2022 年に一般社団法人クリエイターエコノミー協会と三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が共同で実施した「国内クリエイターエコノミーに関する調査」によると、日本国内のクリエイターエコノミー市場は2023年に推定1兆8,696億円に達しており、この成長ペースが続けば2024年には2兆円を超える規模に拡大していると予測されます。この成長率は従来の産業と比較しても際立って高く、新しい経済領域として注目を集めています。

グローバル市場の規模

世界規模では、2024年のCoherent Market Insightsのレポートによるとクリエイターエコノミー市場は2023年に約1,277 億ドルと推計されています。また、2025年の2,025億6,000万ドルから2032年には8,481億3,000万ドルに達すると予測されており、予測期間中に年平均成長率(CAGR)22.7%で成長すると見込まれています。この数字は、クリエイターエコノミーがもはや一過性のトレンドではなく、持続的な成長を遂げる重要な経済分野であることを示しています。

クリエイターエコノミーの主要な収益化モデル

それでは具体的にどのような収益源があるのか、主要な5つのモデルをご紹介いたします。

広告収益

YouTubeのAdSenseやTikTokのCreator Rewards Programなど、プラットフォーム経由での広告収入です。視聴回数やエンゲージメント率に応じて収益が決まるため、コンテンツの質と継続性が重要になります。

サブスクリプションモデル

月額制や年額制でファンから継続的な支援を受ける仕組みです。Instagramのサブスクリプション機能やYouTubeメンバーシップ、PatreonやSubstackなどのプラットフォームを活用し、限定コンテンツやコミュニティアクセスを提供することで、安定した収益基盤を築いています。

コンテンツ販売

音声、電子書籍、オンラインコース、写真集などのデジタルコンテンツやレシピ本、ファッショングッズなど物理的商品の直接販売でクリエイター独自の世界観や専門知識、スキルを商品化することで、高い利益率を実現できます。

コンサルティング・コーチング

個人の専門性を活かした1対1のサービス提供です。ビジネスコンサルティング、ライフコーチング、技術指導などを通じて、高単価のサービスを提供します。

企業とのコラボレーション

ブランドとのスポンサーシップやアンバサダー契約、商品開発への参画も収益構造の一つになります。クリエイターの影響力とリーチを活用して、企業のマーケティング目標達成をサポートします。

増加する「ブランド立ち上げ・商品開発」の背景

昨今、多くの成功したクリエイターが自身のブランドを立ち上げ商品プロデュースに取り組んでいますが、どのような背景があるのでしょうか。

より高い利益率の実現

広告収益やプラットフォーム依存の収益モデルと比較して、自社商品の販売は圧倒的に高い利益率を実現できます。中間業者を排除し、製造から販売まで一貫してコントロールすることで、より多くの利益を確保できます。

プラットフォームリスクの分散

YouTubeやInstagramなどの単一プラットフォームに依存することで生じるリスクを軽減できます。アルゴリズムの変更や規約改定に左右されない、独立した収益源を確保することが可能です。

ファンとの直接的な関係構築

自社商品を通じて、ファンとより深い関係を築くことができます。商品を購入したファンは、単なる視聴者を超えてブランドの支持者となり、長期的な顧客価値を提供します。

さらなる事業拡大の可能性

成功したブランドや商品は製造量を増やすことで売上を大幅に拡大できます。コンテンツ制作の時間的制約を超えて、24時間365日収益を生み出すビジネスモデルを構築でき、もともとのファンだけではなく、そのブランド/商品によってファンになった新規顧客は新しいファンとして、より持続的な事業成長が期待できます。

海外クリエイターの成功事例

海外では既に多くのクリエイターが自身のブランドを立ち上げ、驚異的な売上を記録しています。ここでは特に注目すべき3つの成功事例を紹介します。

MrBeast × Feastables

メインチャンネルの登録者数が2025年9月時点で4億3300万人を突破し、世界一の登録者数でYouTube界の帝王と呼ばれるMrBeastが手がけるチョコレートブランド「Feastables」は、Bloombergによると2024年に約2億5,000万ドルの売上を記録し、2,000万ドル以上の利益を上げたと報告されています。

MrBeastの動画内での商品紹介や、ファンとのインタラクティブなマーケティング手法が功を奏し、オンライン販売のみならず米大手小売チェーン「Target」「Walmart」「Sam’s Club」「7-Eleven」での販売も開始。一時は入手困難になり、商品を見つけたユーザーが記念写真を撮ってSNSに投稿するなど、単なるチョコレート商品を超えたエンターテイメント体験として消費者に受け入れられています。

また、ユーザーがSNSで投稿した陳列棚からの取りにくさに関するフィードバックを公式ブランドSNSで取り上げ、商品改良をしたプロセスについて自ら発信をしています。このように商品を販売して終わりではなく、長期的なブランド継続のためMrBeast自身もブランドの成長に大きく関わっています。

画像引用元:https://feastables.com/ | https://www.instagram.com/p/DJW7ZrwxQJ6/ | https://vt.tiktok.com/ZSD8jVjoX/ | https://vt.tiktok.com/ZSD8jBLtB/

Logan Paul × KSI × PRIMEドリンク

アメリカの人気YouTuber Logan Paulとイギリスの人気YouTuber KSIが共同で参画したエナジードリンクブランド「PRIME」は2022年にローンチされ、Bloombergの報告によると2023年には年間売上12億ドルを記録し「史上最も急成長した飲料ブランド」と称されています。

PRIMEの成功は、両クリエイターの巨大なフォロワーベースと、その強みを活かしたファンエンゲージメントにあります。SNSでファンと定期的に交流し、コメントやメッセージ返信に対応することで、ファンがブランドと個人的な繋がりを感じられる環境を構築しました。また、他のインフルエンサーとのコラボレーションや有名スポーツブランド、スポーツチームとのパートナーシップにより短期間で爆発的な認知度を獲得しています。

さらに、店頭やSNS上で視覚的に目立つようドリンクのロゴには蛍光色など鮮やかな色を使用し、webサイトやSNSアカウント、パッケージデザインなど全プラットフォームで世界観を統一。一貫したブランディング設計に加えECサイトでは意図的に完売状態を作り出し、商品の希少性を高めて消費者の購買意欲を促進しました。

画像引用元:https://drinkprime.com/ | https://www.instagram.com/p/CYUpcKNPkt9/ | https://www.instagram.com/p/DGlXdrRR9lX/ | https://www.instagram.com/p/DJTD_pJTM91/

Emma Chamberlain × Chamberlain Coffee

YouTubeやInstagramでVlog、ファッション、旅行、ライフスタイルを中心に、飾らず等身大なスタイルが人気で熱い支持を得るEmma Chamberlainは、大のコーヒー好きでもあり、2019年に自身のブランド「Chamberlain Coffee」を創業しました。

コーヒーに対する情熱、ブランドへの愛とミレニアル世代・Z世代からの圧倒的支持により、競合ひしめくコーヒー市場で独自のポジションを確立しForbesによると2023年ブランドの推定年間売上は2000万ドルに達しているといわれています。

製品開発からブランディング、マーケティングまで自身が積極的に業務に関わることで消費者のニーズをいち早く掴み商品に反映。プロデューサー業務だけではなく、ブランドに責任を持つ姿勢は成功した要因の一つです。また、戦略的なブランディングも重要で、個人チャンネルを通じてブランドをプロモーションすることでファンや新規顧客とブランドの距離を縮め親近感を出しています。オンライン販売からスタートした「Chamberlain Coffee」は現在「Target」や「Erewhon」「Whole Foods Market」「Sprouts」などの大手小売店での販売を実現し、2025年始めには初の実店舗カフェをアメリカ・ロサンゼルスにオープン。コーヒー以外にも抹茶やマグカップ、タンブラーといったグッズ商品もシーズンごとに展開し、ライフスタイルブランドとして成長しています。

画像引用元:https://chamberlaincoffee.com/ | https://www.instagram.com/p/Cd3cLC0hTgu/ | https://www.instagram.com/p/B6b2bZ1gxmm/ | https://www.instagram.com/p/DJhBgNXxaM4/

まとめ

クリエイターエコノミーの急速な成長とブランド立ち上げの成功事例を見ると、その可能性は計り知れません。しかし、海外市場での成功を実現するためには、現地の市場理解、クリエイターとのネットワーク、そして文化的な違いを踏まえた戦略が不可欠です。

オリナスでは、海外展開を検討されている日本企業の皆様に向けて、以下のような包括的な支援サービスを提供しております。

  • 海外クリエイターとのマッチング: 各国の影響力のあるクリエイターとの戦略的パートナーシップ構築
  • 市場調査・戦略立案: ターゲット市場の詳細分析と最適なアプローチ戦略の策定
  • ブランド立ち上げ支援: 商品開発から販売チャネル構築まで一貫したサポート
  • クロスボーダーマーケティング: 多言語・多文化対応のマーケティング戦略実行

クリエイターエコノミーの波に乗り、グローバル市場での成功を実現したいとお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。業界の最新トレンドと豊富な実績をもとに、お客様のビジネス目標達成をサポートいたします。

海外展開やクリエイターマーケティングに関するご相談・お問い合わせは、お気軽にオリナスまでご連絡ください。

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