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Youtubeチャンネルの活用で商品やサービスを宣伝する方法|Youtubeコンサル企業の制作編集・運用ノウハウ
Youtubeは世界中で20億人以上のアクティブユーザー数を持つ超巨大動画プラットフォームで、5Gの台頭で動画市場は一層の盛り上がりを見せています。利用者の増加に伴い企業のYouTube活用も一般的になり、欠かせないマーケティングツールの一つとなりました。今回は、YouTubeマーケティングの特徴や種類、チャンネル運用や動画編集のコツまでお伝えいたします。
①YouTubeマーケティングの特徴と種類
YouTubeの特徴
YouTubeは、全世界で月間アクティブ数が20億人以上、国内でも6,500万人以上という、超巨大動画プラットフォームで(2020年3月時点)、100ヶ国以上でローカライズされ、80の言語で利用が可能な世界最大の動画共有サイトです。10~50代まで各年齢層で国内人口の利用率が7割以上と、子供から大人まで幅広い層のユーザーが利用しています。また2020年初頭からのコロナ禍で、動画サービスユーザーの74%がYouTubeの利用が増えたと回答(Google社調べ)するなど、着実にアクティブユーザーを伸ばしているサービスでもあります。
YouTubeは2006年にGoogle社に買収されたため、Googleの検索エンジンとは深い関係があります。そのため、公式発表ではありませんが、YouTubeに動画を投稿するとGoogle検索で表示されやすくなると言われています。Google検索のSEO対策として役立つというのもYouTubeの魅力のひとつです。
YouTubeマーケティングとは?
YouTubeマーケティングにはどんな種類の施策があるのでしょうか? YouTubeマーケティングの主流の施策3種類をご紹介いたします。
1.チャンネル運用
YouTubeアカウントを作成して動画を投稿し、チャンネルを育てていく手法です。チャンネル登録者を増やすことは、他SNSで言うとフォロワー数を増やすという概念に近く、動画を継続的に見てくれる自社の情報発信の母集団を作ることが可能です。動画という特性上共有できる情報量が多いため、企業やブランド、商品に対する理解を深めやすく、チャンネルで動画投稿を継続的に行うことで顧客を育成することができます。また上述の通り、チャンネルに継続的に動画を投稿していくことでGoogleの検索にも有利になると言われています。
2.広告配信
YouTube広告には、インストリーム広告、ディスカバリー広告、バンパー広告、アウトストリーム広告、マストヘッド広告の全部で5つの出稿形式があり、それぞれ動画再生画面で広告を表示させる場所や再生時間、課金方法に違いがあります。ユーザーの属性や興味・関心・行動などの条件を絞って、自社に興味がありそうなユーザーセグメントに配信ができるため、効率的且つ効果的にアプローチが可能です。上述①のチャンネル運用は、チャンネル登録者や検索流入してきたユーザーを中心にアプローチできる手法ですが、それ以外のユーザーに広くアプローチしたい場合やチャンネルへの流入ユーザーを増やしたい場合は、広告を使用するのがおすすめです。
3.YouTuber
YoutuberとはYouTube上に動画投稿をすることで影響力を持っており、YouTube社が定める提携プログラムに従い広告収益を得ているの人々ことです。人気YouTuberの「HIKAKIN(ヒカキン)」や「はじめしゃちょー」は、それぞれ850万人を超えるチャンネルの登録者数を保有しています。最近では「ふわちゃん」(約70万人)などテレビ出演するタレントYouTuberも珍しくありません。こうした膨大な視聴者(=ファン)を抱える人気YouTuberの影響力は大きく、好きなYouTuberが商品レビューをすることで消費者の購買行動に繋がります。自社のサービスや商品の紹介動画をYouTuberに依頼して企画・作成・投稿してもらい、認知拡大や興味喚起、購買に繋げる手法がYouTuberマーケティングです。最近では販促だけでなく、企業紹介動画や説明会動画を公開し人材採用に活用する事例も多く見受けられます。
②YouTubeチャンネル運用のコツ
YouTubeマーケティングの中でもチャンネル運用にフォーカスして、大きく2つのコツをお伝えします。
目的やターゲットユーザー、ユーザー導線を明確にした戦略設計
上述の通り、YouTubeマーケティングの中でも複数の施策がありますが、新規ユーザーの獲得を目指すのであればYouTuberや広告を活用するのが良いでしょう。YouTuberを活用する場合は、ターゲットユーザーに人気のあるYouTuberの中から予算や費用対効果に合いそうなYouTuberを選定する。広告を活用する場合は、定めたターゲットユーザーの属性や興味・関心に絞って広告配信します。一方で、例えば「高単価や高リスクなどで購買のハードルが高く、商品やサービスの理解を深めたい」「購買後のユーザーの利用頻度を高めてリピート購買を狙いたい」などの目的でYouTubeを使用する場合には、自社のYouTubeチャンネルに商品やサービス、利用方法について分かりやすく解説した動画を揃えるなどの施策が良いでしょう。その場合は、ホームページからYouTube動画への導線を設ける、他SNSに投稿するなど、ユーザーがどんな導線で自社のYouTubeチャンネルに流入するかも考えておくことが重要です。
また、YouTubeには様々な動画がありふれているため、成果を出すためにはターゲットユーザーが誰なのか?そのユーザーがどうなってほしいのか?などの戦略をきちんと策定することが重要です。ここで策定したターゲットユーザー層が求める内容やテイストに合った動画を作ります。
運用目的に応じたKPI設定とPDCA
YouTubeチャンネルを運用していく中でのKPI指標は、チャンネル運用の目的に応じてKPIの設定・効果測定、施策内容の改善を行っていきます。以下、3つの運用目的別に設定すべきKPI指標をご紹介します。
認知拡大が目的の場合
インプレッション数、インプレッションのクリック率、視聴回数をKPIとして設定しましょう。
・インプレッション数
YouTubeのトップページや検索結果など、動画のサムネイルがユーザーに表示された回数です。サムネイルの50%以上が1秒以上表示された場合にカウントされ、YouTube以外のサイトやアプリ、YouTubeのモバイルサイト上での表示はカウントされません。
・インプレッションのクリック率
どのぐらいの割合のユーザーが、サムネイル表示後に動画を視聴したかを示します。動画のアップロード直後は、チャンネル登録者によって何度も視聴されるため、クリック率は必然と高くなり、時間が経つにつれ低くなる傾向にあります。
・視聴回数
動画が視聴された回数です。YouTube独自のシステムにより”正当な視聴”と判断された場合のみ反映され、複数のデバイスやウィンドウ、タブで同じ動画を視聴すると無効な再生と見なされます。
販売促進が目的の場合
総再生時間、平均再生時間、終了画面やカードクリック数をKPIとして設定しましょう。
・総再生時間
動画が視聴された時間の合計。再生時間が長いほど視聴者の興味関心が高く、購入意欲の向上にも影響していると考えられるため、人気コンテンツを把握して販売促進へ利用するのに有効な数値です。
・平均再生時間
特定の期間において、動画視聴1回あたりの推定平均再生時間を示します。総再生時間と同じく、時間が長いほど視聴者の購入意欲向上に影響していると考えられます。
・終了画面やカードクリック数
動画最後に追加できるチャンネル登録や他動画への誘導、また動画内に追加できるカード(チャンネル内動画や再生リスト、他のチャンネル、関連するウェブサイトへのリンク)がクリックされた数を指します。動画を視聴するだけでなく次のアクションを行っているため、興味関心の度合いが高いと言えます。
ファン増加が目的の場合
チャンネル登録者数、高評価数、コメント数をKPIとして設定しましょう。
・チャンネル登録者数
自社のYouTubeチャンネルをフォローしているユーザー数で、チャンネルの動画を継続的に視聴したい、応援したいと考えてくれているファンの数に置き換えられます。
・高評価数
動画毎に何人が高い評価・低い評価をしたか確認できます。ユーザーに好まれる動画がどのようなコンテンツや内容かを知ることで、次回の制作へ活かすことが可能です。
・コメント数
”コメント”は、ユーザーとコミュニケーションを図ることができる機能で、自ら企業に接触する積極性があり、熱量の高いユーザーがどれだけいるかをコメント数から把握できます。
③再生回数が増えるYouTube動画 制作・編集のコツ
ただ美しい動画やカッコイイ動画を制作して公開すれば、再生回数やチャンネル登録者数が伸びるわけではありません。企画・撮影・編集に至るまで細かな配慮が必要です。再生回数が多いチャンネルや動画に共通する基本の「き」をお伝えします。
動画の構成
動画の構成は、ターゲットや動画の目的によって変えていくのがベストですが、一般的には「オープニング」「本編(起承転結を意識)」「エンディング」という構成が王道です。オープニングは挨拶や動画の簡単な紹介を行いますが、サラッと短めにするのがポイントです。本編は動画によって内容は変わりますが、タイトルと動画の内容がきちんとマッチするような内容や起承転結を意識しましょう。エンディングは最後の挨拶や動画のまとめを行いますが、こちらも短めにまとめるようにします。また、他の動画やチャンネル登録への誘導をすることも効果的です。
動画の長さ
動画の適切な長さは種類・目的、動画広告の有無等により左右され、視聴者によっても動画の長さに対する嗜好が異なるため正解はないものの、インターネット動画を分析しているWistia社の調査では、30秒以内の動画は平均80%、1分以内の動画は70%、5分以内の動画は60%の方に視聴されている結果が出ています。このことから、30秒以内の動画であれば平均して全体の8割の視聴者にエンゲージメントし、効果も期待できると考えられます。
とは言っても、30秒ではあまりに短すぎて内容が伝えきれない場合も多いかと思います。ですので、30秒から視聴60%を超える3分程度が動画の長さに適正だと言えます。
引用元:https://www.impactm.co.jp/blog/what-is-the-best-length-of-video/ http://wistia.com/
動画の編集
音にこだわると動画のクオリティはグッとアップします。演者の声をピンマイクやガンマイクで収録する、BGMや効果音の音素材をつけるなども動画に差をつけるポイントです。フリー素材もありますが、少し予算をかけて購入することで動画のクオリティ向上につながります。
またコンテンツ内容をより分かりやすく、視聴者の理解を深めるためには、テロップを付けるなどの工夫も必要です。
テロップの形や色、大きさ、位置や長さなど、はじめは制作したいコンテンツに近いテレビやYouTube動画のテロップを参考にするのもよいです。慣れてきたら文字に動きをつけるなど、視聴者を飽きさせない、印象に残る演出も可能です。
サムネイル画像
アップした動画の看板となるサムネイルは、ユーザーが数ある検索結果からどの動画を再生するかの最初の判断基準となるため、視聴回数を上げるためにはとても重要な役割を担っています。効果的なサムネイルを作成し視聴率アップへ繋げましょう。
ブランドや商材の方向性によってサムネイルデザインのアプローチ方法は変わりますが、以下はサムネイル作成で押さえておきたい3つのポイントです。
・コンテンツ内容がわかるカットを使用する
どんなコンテンツ内容か一目で分かるような象徴的な1カットを入れるのが効果的。
・キャッチフレーズを入れる
YouTubeの検索結果や関連動画では動画のタイトルもテキストで表示されますが、それに比べてサムネイルの方が圧倒的に目立ちます。10文字前後で興味を引くキャッチフレーズを入れるとよいです。
・強弱や色付けでテキストに差をつける
漢字を大きくして、ひらがなは小さく、文字に装飾をつけるなど工夫が必要です。テキストが背景と同系色になりキャッチフレーズが目立たなくなってしまわないように注意しましょう。
タイトル・ディスクリプション
動画をアップする際、いくつか設定するメタデータの中で特に重要なのが、「タイトル」と「ディスクリプション(=説明文)」です。
タイトルは28〜30文字前後が適切と言えます。これは、YouTubeの検索結果に表示される文字数が60字以内なのに対して、Googleでの検索結果に表示されるのは28文字までだからです。文字数同様、Googleからの流入も考え、検索ワードとタイトルは一致させます。キーワードには特殊な文字や文章を使わず、普段から馴染みがあり検索でよく使うキーワードが効果的です。Googleのサジェスト機能やツールを利用して、テーマと関連性のあるキーワードを選びましょう。
ディスクリプションは、500文字程度を目安に作成するとよいです。長すぎるとユーザーのストレスとなり、短すぎると検索で不利となってしまうからです。一般的なニュース記事は500文字程度が多いことから、動画の概要を掴むのにも適正な文字数と言えます。
④YouTubeチャンネルの宣伝効果
それではチャンネル登録者数を伸ばしている企業事例をいくつかご紹介します。
企業事例①
ヤマハ株式会社の公式チャンネルでは、Web CMだけでなく企業の想いやストーリーの動画、有名人の音楽への想いをインタビューした動画など、企業理解が深まりファン化に繋がるコンテンツを多く発信しています。
また、ヤマハが販売する楽器の使い方やセットアップの仕方など、商品のHow To動画も公開し、顧客定着・満足度向上に繋げています。
企業事例②
湘南美容外科クリニックの公式チャンネルでは、施術種類別にカテゴリー分けされており、施術体験動画や施術のポイント・メリットなどを詳しく解説した動画を公開しています。
動画で実際の施術風景や医師の顔が見られること、CG動画で施術のロジックが一目で見られることで、美容整形等の施術に対するユーザーの不安を払拭することができ集客に繋げています。
企業事例③
引用:バンダイ公式チャンネル BANDAI OFFICIAL-YouTubeチャンネル
チャンネル登録者数が103万人の株式会社バンダイの公式チャンネル。人気YouTuber「はじめしゃちょー」や旬のクリエイターを起用した動画を配信しています。小学生に人気のYouTuberが商品を面白く紹介するニーズに合ったターゲティングで動画を視聴してもらう効果的なYouTubeマーケティングを行なっています。
まとめ
ユーザー増加に伴い、企業のマーケティングとしても欠かせない存在になっているYouTube。だからこそ、ユーザーに受け入れられやすいコンテンツや他社との差別化が必要になります。またクオリティを担保した動画の作成など、他のSNSに比べて戦略的な難易度が高い・運用工数がかかるなどの特徴もあります。オリナスでは、YouTubeマーケティングの戦略立案から企画、実際の動画の撮影や編集、運用代行まで行うことが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。