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七夕、夏休み前のプチ繁忙期…オリナスが教える『7月』のSNSプロモーション
夏休みのスタートもあと2ヶ月足らず。そろそろ夏のイベントに合わせたプロモーションを始めなければ…と悩んでいるマーケティング担当者様も多いのではないでしょうか?7月は、七夕や海の日、夏休み前のキャンペーンなど施策が打ち出しやすいものの、業種によっては繁忙期の一歩手前で顧客の購買にブレーキがかかり、なかなか売り上げにつながらないことが悩みの種になっているかもしれません。
今回は、そんな『7月』をプチ繁忙期にするべくSNSプロモーションで、集客や販売促進へつなげるノウハウをご紹介します!
「7月」の顧客ニーズと市場の動向
梅雨シーズンが明けて、いよいよ夏本番を迎える7月。日に日に気温と湿度が上昇し、蒸し暑い日本の夏がはじまります。
7月の家系支出の特徴(※1)を見ると「家事・家具用品費」は年間2位となり、例えばエアコンや冷蔵庫など、これからはじまる猛暑を迎えるための家電を準備しているのではないかと推測できます。
※1 総務省統計局「家計調査二時報告(二人以上の世帯2018年1月分〜12月分」より作成
(引用元:https://hansokunodaigaku.com/koukoku_post/7981/)
また、食料費が年間3位となり、水やお茶、ジュースにアルコール類などの飲料製品をはじめ、アイスのような冷たい食べ物や夏バテを補うような食品の需要も伸びる時期です。見た目や機能面でも涼しさを感じるファッションや熱中症対策グッズなど、夏ならではの商材の需要も高まりをみせます。
さらに、7月はボーナスが支給される企業が多い月です。それにあわせ顧客の購買意欲の高まりや、普段は検討でストップしていた高額商品の購入が期待できることから、 業界それぞれの工夫次第で大きな売り上げにつなげる月でもあります。
翌月8月には夏休みをとる人も多く、海開きや山開きなどもはじまります。コロナ禍では密を避けたアウトドアレジャーの人気が高まる一方で、おうち時間を活用してECサイトでセールを楽しんだり、じっくりお中元選びをしたり、また家族でステイホームを楽しめるアイテムを購入してみるなど、顧客動向のニューノーマルも把握しておく必要があります。プロモーションを展開する「月」と「時世」をあわせて考えることで顧客のニーズを掴むことができると言えるでしょう。
こうした7月特有の顧客動向を把握することに加え、マーケティング担当者は、運用している各SNSアカウントのユーザー層と自社商品やサービスとの相性を見極めた企画・進行することがプロモーション成功への重要なカギとなります。
シーズンを見逃さない!「7月」のプロモーションのポイント
意外と販売促進につながるポイントが多い7月。ここからは、上述した「7月」の顧客ニーズと市場の動向を踏まえつつ、SNS運用に活用しやすく成功に導きやすい7月ならではのプロモーションのポイントを3つご紹介します。
1. 定番イベント&祝日
7月と聞いてまず思い浮かべるのは、7月7日の「七夕」という方も多いのではないでしょうか?“織姫と彦星が、年に一度だけ出会うことができる“というロマンチックなストーリーや、願いを綴った短冊や色とりどりの飾りを笹竹につるす見映えも美しい行事ですよね。企画を絡めやすく、カップルから家族連れをはじめ、自社の商品やサービスによっては老若男女問わず幅広いユーザーを対象としたプロモーションが可能です。
また、最近では第3月曜日の「海の日」も一般的に認知度が高い祝日です。商材を“海”や”夏”という大きな括りに絡めることで、「海の日」プロモーションとしてユーザーの目に留まりやすく、自由度の高い企画のアイディアを出せる点も魅力と言えるでしょう。
どちらも“今日は何の日?”など、祝日キーワードの投稿や検索を好み敏感な反応を示すSNSユーザーに向けた販売促進につなげやすいイベント事と言えます。
2. 暑さ対策
7月からはじまる暑さと高い湿度は、毎年避けては通れませんね。この時期、涼しさや冷たさを訴求するプロモーションはもちろん、熱中症や室内外の気温差で体調を崩す人が増えはじめる7月は、栄養価の高い食材や飲料製品を使用したスタミナアップ企画、夏バテ対策につながる商品やサービスの企画、お役立ち情報などの共有もユーザーに響くプロモーションとしておすすめです。
また、今年も引き続き外出自粛による”おうち時間”が長くなることが予測されるため、ベランダや庭で楽しめる水遊びグッズや、夏はどうしても上がってしまいがちなライフラインの使用量と最近注目を集めるSGDsの観点などを絡めたエコライフにアプローチするような企画や商材もカギとなるでしょう。
3. 夏休みに向けて
学生は7月下旬頃から、企業では8月のお盆やその前後に夏休みを設けているところが多いですよね。今年は大がかりな旅行やレジャーは難しいものの、おうち時間を利用したECサイト需要の高まりから、ショッピングはもちろん、お家でできる体験やおうち時間を盛り上げる商品・サービスの需要が期待できます。そのため、7月は次月の大きな山を見据えてしっかり施策を仕込む月でもあります。
あわせて日本では、季節柄台風や大雨などの自然災害が多発するシーズンでもあります。おうち時間が増えそうな今年の夏休みは、防災対策の知識や情報、自然災害に備えるための商材にも関心が高まると考えられ、販売促進につなげることが出来るカテゴリーの1つと言えるでしょう。
「7月」有利な業界
このように、7月のSNSプロモーションにはいろいろなアプローチ方法があり、実際に施策を行うことで集客や販売促進へつなげることも可能です。
しかし、闇雲にどの業界でも7月にあわせた企画を展開すればよいか?というと、そうではありません。上述でお伝えしたとおり、3つのポイントと相性の良い商品やサービスもあれば、商材や企業イメージがシーズンとかけ離れていて、ポイントに当てはめることが難しい場合もあります。
「自社の商材が本当に7月のプロモーショにあっているか…?」また、「そもそも7月にプロモーションをやるべきか?」など、施策をスタートする前に社内でよく検討することが大切です。
そこで下記に、「7月」のSNSプロモーションに有利な業界の例を挙げてみました。ぜひ参考にしてみてください!
美容系:化粧品、エステ、ダイエット食品
7月〜8月は、ノースリーブやサンダルなど素肌の露出が多い服装を着る機会が増え、海水浴やプールなどのイベントが多い時期なので、ボディケアに力を入れる人が急増。8月の夏休みイベントに備えて7月からのプロモーションが有利に働きます。
飲料系:飲料水、ウォーターサーバーなど
猛暑になればなるほど需要が高まり、売上が増加する傾向にある業界。透明感のある涼しげな見栄えも投稿クリエイティブとして映えるので、この時期のプロモーションにぴったりです。
旅行系:旅行代理店、アミューズメント施設、宿泊施設
今年はコロナ禍の影響があるものの、通常であれば夏休みの長期休暇に繁忙期を迎える業界。本格的な繁忙期前である7月の来館や予約促進にプロモーションを行いやすく、既に夏休みに突入している学生やその家族にもアプローチできます。
七夕・夏休み直前需要を活かしたプロモーション事例
ここまで読み進めていただき「早速プロモーションの企画・進行をスタートしなければっ!」と思われた方もいるのではないでしょうか!
しかし、いざプロモーションを練ろうとなると「実際どんな企画がよいかイメージが湧かない…」など、マーケティング担当社を悩ませるポイントもたくさんありますよね。プロモーションを企画する上で一番難しい点ではありますが、”自社の商材の良さに7月のイベントや顧客ニーズに上手く絡めたアイディアを出すことができるか”がプロモーション成功の重要なポイントとなるのです。
そこでここからは、7月に行われたプロモーション事例をご紹介します。
1. カジュアルイタリアン「カプリチョーザ」/七夕キャンペーン(Instagram・Twitter)
カジュアルイタリアンレストラン「カプリチョーザ」では、7月1日~7日の期間、『七夕SNS投稿キャンペーン』実施。デザートの注文が入った際、希望する顧客にはチョコレートペンを付けて渡し、デザート皿の余白に自分や家族の願い事を描いて撮影。
その写真を「#七夕カプリ」をつけて「カプリチョーザ」公式ツィッター、または公式インスタグラムに投稿し、その画面を店舗スタッフに提示すると次回利用可能なデザート券をプレゼントするプロモーション事例です。
(引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000538.000018232.html)
2. サッポロビール株式会社/七夕キャンペーン(Instagram)
身の回りにある”星”を撮影し、写真に「#SAPPOLARIS」「#星集め」をつけてInstagramに投稿することで、サッポロ生ビール黒ラベルが当たる七夕にちなんだキャンペーン。キャンペーンに投稿された写真は、特設サイトに掲載される仕組みにもなっています。
(引用元:https://nanago.jp/2020/06/08/sns_july/)
(引用元:https://www.instagram.com/sapporobeer.jp/)
3. アサヒ飲料株式会社/七夕キャンペーン(Twitter)
Twitterでカルピス公式アカウント「カルピス“水玉通信”」(@calpis_mizutama)をフォローし、「カルピス」で乾杯している写真を撮影して、「#カルピス100歳の誕生日に乾杯」「#カルピス七夕乾杯チャレンジ」をつけて投稿することで応募が完了。乾杯にちなんで、カルピス本体とペアグラスが当たるキャンペーン事例です。
(引用元:https://nanago.jp/2020/06/08/sns_july/)
(引用元:https://twitter.com/intent/user?screen_name=calpis_mizutama)
4. #企業公式コラボ/夏のボーナスキャンペーン(Twitter)
7月~9月にわたり計3回行われた企業間コラボキャンペーン。キャンペーン対象ツイートをリツイートすると届くリプライツイートからキャンペーン特設ページへ遷移し、当落をその場で確かめることができます。
さらにキャンペーンページに掲載されている他の参加企業アカウントのキャンペーンにも参加可能なため、今まで接点のなかったフォロワーに対して自社アカウントのフォローを促すきっかけにもなります。また、1社で行うキャンペーンよりもキャンペーン参加者を効率的に集めることが出来る事例です。
7月に実施したキャンペーン(第一弾)には、以下8企業の公式アカウントが参加。
- キャラメルコーン【東ハト公式】(株式会社東ハト)
- bibigo_ビビゴ公式(CJ FOODS JAPAN株式会社)
- サッポロポテト公式(カルビー株式会社)
- dマガジン 公式アカウント(株式会社NTTドコモ)
- ハウス食品グループ(ハウス食品グループ本社株式会社)
- 【 讃岐 】はなまるうどん(株式会社 はなまる)
- ニトリデコホーム(株式会社ニトリ)
- みんなのFX|トレイダーズ証券(トレイダーズ証券株式会社)
(引用元:https://smmlab.jp/article/casestudy-sns-campaign-2020/)
5. ポカリスエット/山開き投稿(facebook)
こちらはキャンペーンではないものの、「山開き」と登山に挑戦するユーザーに自社の商品を絡めて訴求する投稿を行った事例です。登山で撮影した写真に「 #ポカリスエット」をつけて投稿する呼びかけで、UGC生成を狙っています。
(引用元:https://blog.members.co.jp/article/41384)
(引用元:https://www.facebook.com/pocarisweat.jp/)
6. BOTANIST/海の日投稿(Instagram)
BOTANISTの「海の日」にちなんだ投稿には、美しい海と青空の背景が自社製品を引き立てる爽やかな夏らしいクリエイティブを制作しています。クリエイティブの魅力だけではなく投稿の際、コメント欄に「#海のある生活」「#2019夏」など、海や夏に関連するハッシュタグを追記することでハッシュタグからの流入増加を狙っています。
まとめ
7月のSNSプロモーションについてはいかがでしたでしょうか?七夕や海の日、ボーナスの支給など、7月には夏休み前の販売促進に活用しやすいイベントや顧客動向があります。
それらを踏まえた上で、自社の商材とマッチしたイベントや顧客ニーズにオリジナリティのあるユニークなアイディアを盛り込んだプロモーションを打ち出すことで、SNS上でより大きな拡散力が生まれ、単に集客や売り上げ向上を目指すだけではなく、企業やブランドの認知向上につなげることも可能です。
とは言え、日々の多忙な業務の中、毎月の施策ばかりを練っているわけにもいかず、限られた時間と人材でより大きな成果を出すことが求められるマーケティング運用の内製に限界を感じているご担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時は、ぜひ一度プロに相談してみてください!「プロモーションのアイディアが思いつかない…」「自社の商品やサービスは7月?いや何月のプロモが一番効果的…?」など、ちょっとした疑問質問も大歓迎です。オリナスではSNSマーケティングの運用やスポット施策など、これまで数多くの企業様をお手伝いさせていただいております。
その経験と実績をもとに、皆さまのSNSアカウント運用もサポートさせていただきたいと思います。また各SNS媒体の活用方法や成功事例についてまとめたホワイトペーパーもご用意しておりますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。