Instagram運用代行会社の見付け方|企業と個人業者の費用感の違いやInstagramプロモーションに向いた業種をご紹介

SNSが普及した昨今では、企業が自社PRのためにSNSを活用することも一般的になり、オンラインで商品やサービスを販売する・オンラインで顧客とコミュニケーションを取るために欠かせないツールになりつつあります。中でも、ビジュアルでのコミュニケーションに特化し、年々ユーザー数そしてユーザー層の拡大が目立つのがInstagramです。
Instagramの基本的な操作は、個人で利用する際と企業のアカウントを運用する際でほとんど差がなく、利用に費用もかからないため、手軽に始められるのも魅力の一つです。
しかし、Instagramの運用を商品の認知拡大やEC集客といったマーケティング成果に繋げるには、一定のクオリティを保つ、コンスタントに投稿する、その成果の分析と改善を繰り返すといったサイクルを長期的に継続することが求められます。
社内リソースに応じて徐々に上記サイクルを回す体制を確立していくことも可能ですが、
- そもそも人が全く足りない!
- 自社商品にあったSNS運用の方法や出していくべきコンテンツは何なのか分からない。
- 出したいコンテンツは沢山あるのにSNSに上げられるクリエイティブを作れない(仕方なくスタッフが撮った写真を使っている…)。
このような状態で、日々投稿はできているのでなんとなく運用を続けているという方は、SNS運用代行会社に運用を代行してもらうのも方法の一つです。
本記事では、Instagram運用代行会社の見付け方や費用感、どういった業種がInstagramプロモーションに向いているのかを解説していきます。
1. Instagram運用に必要な要素とは?
Instagram運用の理想的なサイクルは以下の通りです。
- 運用目的/KPI/コンセプト設定
- 投稿スケジュール/投稿テーマ策定
- クリエイティブ制作(撮影・画像編集など)
- キャプションライティング
- 投稿
- ユーザーコミュニケーション
- 分析
- 改善
SNSはリアルタイムでの情報発信ができるのも利点の一つですが、企業がSNSを運用する際は、ある程度コンテンツをストックし、会社全体のマーケティング計画に沿って投稿準備をしておくのがベストです。事前に準備すべきコンテンツを運用代行会社に委託し、急遽発信が必要な情報などはTwitterやInstagramのストーリーズといったリアルタイム性の高い場に、自社投稿しても良いでしょう。
1)運用目的/KPI/コンセプト設定
運用目的
まずは、なぜInstagramをはじめるのか?運用を継続していくのか?を明確にしましょう。
最終的なゴールが「売上」であっても、SNSが「売上」に貢献する過程には企業やブランド、商品の認知やユーザーの興味喚起、行動導線などが関係してきます。
SNSの運用目的は、誰をどのような状態にしたいかを具体的に設定していく必要があります。

目的は複数でも良いですが、SNS運用は成果に対しての即効性は弱いため、中長期的視点で運用フェ―ズごとに目的を見直すことも大切です。
KPI設定
運用目的によって注視していくべき指標(KPI)も変わってきます。特にアカウント立ち上げ初期にに気をつけたいのが、目的に直結するかという点のみでKPIを設定しないことです。日々追っていくKPIは具体的な改善策を実行に移しやすいこと、改善をした先に目的の達成が見えること、不確定要素が少ないことがポイントです。
【KPIの例】
- フォロワー数
- UGC数
- リーチ数
- エンゲージメント(いいね!/コメント/保存)数
- エンゲージメント率
- URLクリック数
- ShopNowタグクリック数
例えばUGC(User Generated Content=ユーザー発信コンテンツ )数などは立ち上げ初期やSNS上での施策を展開していない段階では、能動的に改善できる余地が少ないです。
また、いいねやクリックの「数」も投稿数やリーチ数によって変動するため数ではなく「率」を追うのが適切です。SNS運用の最終的なゴールが「売上」の場合、KPIをECや店舗での売上高に設定したくなるところですが、SNSアカウントから購買までの間には多くの要素が介在しています。
ECサイトであれば商品一覧からカート、個人情報入力画面までいくつかのステップを踏みます。例えば、SNSからの流入が増えてもECサイトの売上が上がらないのであれば、サイトのいずれかのステップに改善すべきポイントがある可能性が高いです。SNS運用においてのKPIと自社マーケティング全体のKPIは切り分けて考え、ネックになっているポイントを潰していくことも同時並行で行う必要があります。
コンセプトの設定
コンセプトを設定する際には、SNS以外のマーケティング同様、まずターゲットやベンチマークを決めていきます。ターゲットは商品開発段階やこれまでのマーケティング施策を展開する中で、概ね定まっている事も多いと思いますが、既存の顧客層にとらわれず、SNSで獲得していきたいターゲット層を考えていきましょう。100%自社マターでコンテンツ発信できるSNSでは、見せ方や発信する訴求ポイントのチューニングによってターゲットをコントロールしやすいためです。
また、ベンチマークとなる企業アカウントを定め、成功例や失敗例、差別化できるポイントや踏襲できるポイント、ベンチマークのフォロワーの傾向などを参考に運用コンセプトに肉付けをしてくのも良いでしょう。
2)投稿スケジュール/投稿テーマ策定
運用目的/KPI設定/コンセプトが決まったら、実際に投稿するスケジュールと各投稿のテーマを決めていきましょう。
スケジュールは商品自体のマーケティングスケジュールに沿って、キャンペーンやセールのタイミングに投稿を合わせたり、他部署から写真の提供を受けとる日といった社内の業務スケジュールなどに合わせて策定していきます。
投稿テーマはクリエイティブ(写真やイラスト、動画など投稿する素材)やキャプション(投稿する文章)を制作するにあたって、以下のような項目を策定していくと良いです。
【投稿テーマ例】
- 投稿の目的
- 投稿のターゲット
- 見せたい商品
- 商品の訴求ポイント
- 投稿に関連するイベント
- 季節のイベント など
投稿テーマを設定することで、どのような写真を撮れば良いか、何を描いたら良いかが自ずと見えてきます。
3)クリエイティブ制作(撮影・画像編集など)
策定した投稿テーマにそって、投稿するクリエイティブを制作していきます。企業によっては自社のWebサイトや雑誌掲載用など、Instagramに投稿できる写真のストックがあるかもしれませんね。ストックが無い場合は、Instagram用に写真を撮影する必要があります。
写真の撮影には様々なパターンがありますが、Instagramでは次のような方法で撮影するケースが多いです。
- スタッフのスマートフォンで撮影
- プロのカメラマンに委託して撮影
- インスタグラマーに委託して撮影
数年前までは、Instagramの利用は一般ユーザーがメインで、Instagram上でプロが撮影したような写真を見ることはありませんでした。しかし今では、インスタグラマーの台頭や企業利用が増えたことでInstagram上の写真のクオリティが上がり、素人の撮影では高いエンゲージメントが獲得できなくなっているのが現状です。
4)キャプションライティング
冒頭に記載の通り、Instagramは「ビジュアル特化型」のSNSですが、キャプションも重要な要素の一つです。Instagramの検索は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンと異なり、複数のキーワード検索ができず、「ハッシュタグ検索」のみ可能なため、キャプションに記載するハッシュタグがフォロワー以外のユーザーからのリーチを左右します。
※2021年6月現在一部地域で「キーワード検索」が可能になっています。
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5)投稿
キャプションライティングまで完了すればあとは投稿するだけですが、投稿スケジュールに沿って毎回手動で投稿するのは手間がかかります。企業でInstagramを運用する際は、投稿を予約することができるツールを利用することをお勧めします。
6)ユーザーコミュニケーション
Instagramに限らず、企業がSNSを利用するメリットの一つがユーザーとのコミュニケーションが取れる点です。投稿に付いたコメントやDM、タグ付けをしてくれているユーザーにリアクションを取ることでブランドイメージの向上が図れます。また、ユーザーの意見をダイレクトに受け取ることができます。
7)分析
Instagramアカウントがマーケティング成果を発揮するためには、投稿やフォロワーの分析は必須です。ユーザーのニーズにマッチしている投稿の傾向や、ターゲット層が流入しやすいハッシュタグなど、アカウントと投稿のインサイトデータ※をもとに様々な観点から分析をしていきます。
※インサイトデータ:Instagramのビジネスアカウントで使用できる、アカウントおよび各投稿の分析データ。アカウントへのリーチ数や各投稿のエンゲージメント数が確認できます。
8)改善
分析結果を次の投稿に反映させます。写真、キャプション、投稿タイミングなど、改善ポイント分析結果によって様々ですが、運用目的とKPI達成のためには何をどう改善するのがベストかを常に考え、PDCAを回していく必要があります。
2. Instagram運用代行会社の分類と費用感
ここまで、Instagram運用に必要な要素を紹介してきましたが、Instagram運用には長期間一定の時間と費用をかけ続ける必要があります。では、運用代行会社にそれを任せたい場合、どのような会社にいくらで任せることができるのか?運用代行会社の分類と費用感を解説していきます。

データに基づいた運用を重視するか、画像や動画といったクリエイティブ思考か、また単なる運用代行で終わるか、事業グロースまで提言できるかによって委託にかかる費用感も変わってきます。
ちなみに、オリナスでは、クリエイティブ制作のみの代行や、事業の成長のためのInstagram活用に伴うコンサルティングなど、お客様のニーズに合わせたサービスのご提案が可能です。

委託先の見付け方
個人業者に頼む場合
もともと一般ユーザー向けのツールであるInstagramの運用は、企業だけでなく個人に代行を依頼することも可能です。Instagram上で知名度のあるインフルエンサーや、カメラマン、イラストレーターとしてフリーで活動しているクリエイター、元広告代理店社員など、代行を頼める個人業者は様々です。
個人業者に頼むメリット
個人業者に頼むメリットは大きく2つあります。
①費用が安い
依頼する業務範囲にもよりますが、分布図を見ても分かる通り、個人業者は事業グロースを目的としたコンサルティングまでは行えないケースが多く、作業のみの代行やクリエイティブ制作のみ代行を請け負う人が多いため、基本的には運用代行会社に頼むよりも費用は安く収まります。
②Instagramの生のトレンドや個人のセンスを運用に反映できる
Instagramの運用代行実績のある個人業者は、自らもInstagramを活用してブランディング成功していたり、Instagramが好きで最新トレンドを常に追っている人が多いです。
また、インフルエンサーなど、クリエイティブ制作を得意とする個人業者はクリエイティブにも個性があります。個人業者自体の過去の実績や自身のInstagramアカウントのクリエイティブが気に入った場合は、それを自社アカウントに取り入れることができます。
個人業者の見付け方
個人業者の見つけ方をご紹介します。
- クラウドソーシングを利用する
- Instagram上で探す
クラウドワークスやランサーズといった、クラウドソーシングサービスでもSNS運用代行やクリエイティブ制作代行は近年応募者が多いジャンルの一つです。過去の実績や求める業務スキルを精査して依頼をしてみましょう。
Instagram上で物撮りを中心に行っているインフルエンサーや、カメラマンとしてアカウントを持っている人は企業のInstagram運用を受託しているケースが多いです。知っているインフルエンサーや気に入っているクリエイターに直接DMやメールなどで声を掛けて依頼をすることも出来ます。
費用の相場
個人業者への費用の相場は、業務範囲にもよりますが~20万円以内/月に収まる場合がほとんどです。業務負荷の軽減のための作業代行の場合、~5万円以内/月。クリエイティブ制作の場合は~10万円/月ほど、複数の業務を並行して委託する場合は~20万円/円ほどのイメージです。
企業に頼む場合
企業に頼むメリット
企業に頼むメリットは次の3つです。
①一括で委託できる
企業にもよりますが、戦略立案~投稿業務まで一貫して委託することが出来る企業が多いです。個人の場合は業務量的にも一部業務の委託のみしか受けてもらえない事が多く、受けてもらえた場合にも、結局は外注されてしまい、代理店に頼むのと大差ないケースが多いです。まるっと同じ担当者に任せたい!場合には運用代行会社に頼むことをおすすめします。
②多角的な相談ができる
SNS運用代行会社の多くは、SNS広告やコンサルティングなど、類似領域のサービスを多角的に提供している会社が多いです。これまで弊社が担当したお客様の中にも、Instagramを運用していく中で、あれもやりたい!これもやったほうがよさそう!とアイデアがで出てくるお客様もたくさんいらっしゃいました。Instagramを含めたデジタルマーケティングを様々な角度から相談できるのも運用代行会社の強みです。
③チームで対応してくれる
運用代行会社では、1アカウントにつき、ディレクター、ライター、カメラマンなど複数のチームで運用を進めていきます。それぞれの領域のプロが複数人で運用してくれる安心感とスピード感も企業に頼むメリットの一つです。
Instagram運用代行企業の見付け方
運用代行の会社は、自ら検索エンジンでリサーチして探して見つける方、代理店経由で紹介をしてもらう方様々ですが、まずは分布図を参考に何を重視してどこまで任せたいかを事前に考えておきましょう。検索でヒットしたり、紹介を受けた会社が、そのニーズを満たしているかを、サービス詳細が書かれた資料をもとに、また担当者と電話するなどして見定めてい行きましょう。
HP上で書かれているサービス内容や金額で実際に自社のニーズが満たされるのか?という観点で資料を見たり担当者に質問すると、より自社に合った会社を選ぶことができます。
費用の相場
運用代行の費用は20万円~100万円/月程度と企業やサービス内容によって大幅に異なります。
①20万円~
進行管理、投稿代行、文章校正などの作業代行がメインになります。投稿する上で必要なコンテンツの一からの制作や、効果的な運用のための分析や振り返りは自社で行う必要があるケースが多いです。
②40万円~
クリエイティブ制作リソースがなかったり、分析ノウハウがない場合には、この価格帯から検討をすることをおすすめします。分析改善や一定レベルのクリエイティブ制作(物撮り中心)まで委託できる企業も多い金額感です。
③60万円~
ハイクオリティな物撮り、モデルやロケを伴うクリエイティブ制作、戦略立案や細かい分析改善が必要な場合は、60万円/月前後からが相場です。この金額感になると、ストーリーズやリールなどの動画制作も受けてくれる会社も増えてきます。事業グロースまでを目的としたコンサルティングなどが入る場合は100万円前後の金額感になるケースが多いです。
3. Instagramプロモーションに向いている業界
Instagramは、写真や動画がメインとなるSNSなので、ユーザーに対し視覚的に訴求できることが魅了くであり強みでもあります。つまり、見た瞬間に引き寄せられるインパクトを与えたり、感受性に訴えかけることが出来る業界に向いているといえるでしょう。
また、ショッピング機能への連携も可能なInstagramでは、投稿の写真を見て「これ欲しい!」「これいくらかな?買おうかな…」と、通常のショッピング同様、手に届く価格帯の商品やサービスであることも重要なポイントです。
ファッション・コスメ業界
ファッション・コスメ業界では、その多くがInstagramで公式アカウントを運用し、ユーザー獲得への競争が激化している状況です。
昨今のコロナ禍では、外出することができない方も多いので、影響力のあるモデルを起用して商品のPRを行うことで、自社商品の購買意欲を向上させることに成功している企業も見られます。
Instagramでは、「インスタ映え」という言葉があるぐらいですから、ビジュアルを意識した方や、ファッションセンスのある方がひしめき合い、投稿を重ねるプラットフォームであるため、アパレルやジュエリーをはじめ、メイクやコスメ、ネイルなどファッション全般との相性が抜群なのです。
さらに、Instagramの投稿で紹介した商品をアプリ内で決済し購入することができるショップナウ機能を活用すれば、ステイホームであまりショッピングに行けず、おうち時間を過ごす方に衝動的な購入を促すなど、実店舗での販売が苦しい今だからこそ新たな販路を見いだせるチャンスです。
食品・外食業界
食品・外食業界では、集客や販売促進を目指してInstagramを利用することができます。
食品を扱う企業アカウントであれば、商材を使用したテーブルイメージや食卓シーンの訴求、また季節を感じる食材や飲み物で華やかな彩りを添えた食欲をそそるクリエイティブも効果的です。さらに商材の断面図や調理方法など様々な投稿クリエイティのバリエーションを制作することで、ECや店舗では出せない価値やおいしさを伝えることができます。
外食業界の企業アカウントでは、美味しそうな料理や飲み物のクリエイティブだけではなく、おしゃれな店舗の利用シーンやスチュエーションの提案、店舗での食事やテイクアウトをすることでユーザーはどんな素敵な体験や時間を過ごすことができるのかなどイメージが湧くようなクリエイティブ制作も重要です。
4. Instagram企業活用の成功事例紹介
ここまでで、Instagramの活用方法などを紹介しましたが、実際のところはどうなのかという疑問に思う人も少なくないでしょう。Instagramを利用しても、自社のサービス内容と合わず、無駄なコストが発生してしまっては元も子もありません。
まずは、自社と類似したサービスを提供している企業がInstagramのさまざまな機能をどのようにアカウント運用に用いているか把握しておきましょう。以下、前述で記載したファッションやコスメ・飲食業界においてInstagramによる宣伝効果をうまく活用している事例を紹介します。
MOUSSY フォロワー数:約71.5万人(2021年6月現在)
日本のファッションブランドとして若い女性から支持されている『MOUSSY(マウジー)』は、「SLY(スライ)」や「RODEO CROWNS(ロデオクラウンズ)」などをかかえるバロックジャパンリミテッドが展開するブランドの1つです。
『MOUSSY』の公式アカウントでは、まるでファッション雑誌の掲載写真のようなオシャレで美しいクリエイティブで投稿を統一し、ユーザーがWEBカタログとしても利用できるアカウントとなっています。もちろんInstagramのショッピング機能が導入されており、そのままECサイトへ遷移して気に入った商品を購入することが可能です。
明確なブランドコンセプトをアカウントに反映することで、ファンが好む世界観を崩さず人気を意地している点や、早い段階から投稿内容とショッピング機能・ECサイトの連携を活かし、店舗集客が難しいこの時勢にユーザーを取りこぼすことなく購買へつなげている事例といえます。

GU(ジーユー)
アパレルブランドGUが運用しているアカウントの一つです。
一般のユーザーがGUをタグつけして投稿した写真をGUにて加工し再掲載しています。ユーザーの投稿画像を使用することで、写真を別途撮影するコストもかからず、アカウントのフォロワーも一般の人の着用画像を見ることで自分が着ているイメージも持ちやすく、コーディネートを参考にできることで購買意欲を掻き立てることに成功しており、GUのメインアカウントよりも10万人多いフォロワー数を獲得できています。

JILL STUART Beauty フォロワー数:約61万人(2021年6月現在)
『ジル・スチュアートビューティー』は、ニューヨーク出身のファッションデザイナーによって誕生したブランド「ジル・スチュアート」のコスメティックライン。フェミニンでロマンティックな世界観が女性に人気のブランドです。
『ジル・スチュアートビューティー』のInstagramアカウントでぜひ参考にしたいポイントは、クオリティの高い投稿クリエイティブです。紹介する化粧品のデザインや世界観を引き立てる背景・プロップなど、クリエイティブがよく作り込まれています。自社の商品により一層華やかな装飾を施し表現することで、ユーザーの購買意欲を掻き立てる演出へのこだわりが魅力のアカウントです。
また、Instagram上で新商品の予告を行ったり、インスタLIVEを用いて発色や使用感など発信するなど、ユーザーの知りたい!ニーズへの応答にもInstagramを積極的に活用しています。

スターバックス フォロワー数:約302.2万人(2021年6月現在)
言わずと知れたコーヒーチェーン店『スターバックス』。世界中に店舗数を拡大し、ブランドのファンが多いスターバックスのInstagramアカウントでは、ストーリーズ機能を上手に活用しています。
ストーリーズはフィード投稿よりもユーザーの閲覧機会が多く、いまや企業アカウントでの利用はマストの機能。スタンプを使った質問やアンケート、またクイズを投げかけたりと、さまざまなツールを用いてユーザーと双方向的なコミュニケーションを取ることで、人気の企業としてオシャレなブランドイメージを維持しながら、より身近な存在としても感じられるようなにInstagramを活用している成功事例といえます。

アフタヌーンティー フォロワー数:約29.8万人(2021年6月現在)
株式会社サザビーリーグが展開している、生活雑貨や食品、お茶などを販売するブランド『アフタヌーンティー』。オシャレな食器やお菓子など、その名の通りティータイムを楽しむアイテムが人気です。
アフタヌーンティーのInstagramアカウントでは、他社・ブランドとのコラボ企画やさまざまなキャンペーンを打ち出し集客へつなげています。”コラボする”といってもいきなりはハードルが高いかも知れませんが、ファンの多い企業やブランドとのコラボレーション企画は話題性も大きく、成功につなげることができれば多くの新規ファン獲得につなげることが可能です。

ヨックモック
ターゲット層である20代~30代女性に好まれるトンマナとユーザーが知りたい捕捉情報をテキストで挿入することでユーザーを楽しませつつも購買モチベーションを上げています。また、定期的にハッシュタグキャンペーンを行う、季節のイベント時はキャプションだけでなくクリエイティブでイベントに則した商品を訴求しています。また、ヨックモックを楽しむ一日をシリーズ化して投稿し、商品や購入体験を自分ゴト化できるようになっています。

5. Instagram広告との違い
Instagram広告とは?
Instagramを企業活用する方法として、Instagramアカウントを運用するほかに、Instagram広告の配信があります。Instagram広告は、Instagramのフィードとストーリーズに投稿形式の広告を配信できる機能です。
Instagram広告の配信はInstagramアカウントがなくても可能なため、広告の遷移先をLPやECサイトに設定して直接商品の購入に繋げることができますが、広告の出稿には100万円単位で費用をかけなければ、広告費の元を取る売上を上げることは一般的には困難とされています。
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Instagramアカウント運用は並行して行う
広告配信のみでも売上に繋げる方法はありますが、せっかく広告に興味持ってアカウントにたどり着いてくれた場合も、たどり着いた先のアカウントのフォロワーが少なかったり、投稿がされていなかったり、写真に魅力を感じてもらえなければ、ブランドイメージダウンや購買機会損失に繋がります。
また、Instagram広告は、Instagram上で配信されるだけでWeb広告と同じなため、基本ユーザー自ら広告を見に行くことができません。
一方、Instagramアカウントを運用していれば、ユーザーが見たいと思ったときに自らアカウントに情報をキャッチしに来てくれます。そして、企業側からも狙ったタイミングでフォロワーに対して情報を発信することが可能です。
最近では、口コミや店舗、テレビなどのマスメディアで得た情報をInstagramでリサーチするという行動が一般化していることも考えると、Instagramアカウントの運用が顧客の購買意欲の受け皿になっていると言えます。
計画的にInstagramアカウントを運用し、機会の損失を防ぐことが、今のtoCマーケティング成功のカギです。
オリナスはInstagram運用代行の第一人者です
オリナス株式会社は、企業のInstagramアカウント運用代行の第一人者として、運用目的設定~分析・改善までを適正価格でトータルサポート致します。大手toC企業を中心として多数の運用代行経験をもとに、「何が分からないか分からない」という状態から、アカウントの基盤を作ります。ぜひお気軽にご相談ください!