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【YouTube運用】過去動画が伸びる理由と企業が今からやるべき5つの対策

はじめに
YouTubeは投稿して終わりではなく、投稿後も動画が再評価され続けるプラットフォームです。企業のYouTube運用では、1本1本の動画を資産と捉え、継続的に成長させる視点が重要です。実際、投稿直後は再生されなかった動画が、数ヶ月後や1年後に突如として再生数を伸ばす後伸び現象が頻繁に見られます。この現象の背景には、YouTubeのアルゴリズムの仕組みや視聴者の行動変化、社会的なトレンドなど、さまざまな要因が絡んでいます。
本記事では、過去動画が再評価される理由と、企業が実践すべき具体的な対策を詳しく解説します。過去動画を使い捨てにせず、長期的なマーケティング資産に変えるためのヒントをお伝えします。
過去動画が伸びる理由とは?
YouTubeの過去動画が時間差で再生数を伸びる現象は、多くのチャンネルで見られる特徴的な動きです。投稿直後は伸び悩んでいた動画が、数ヶ月、場合によっては1年以上経ってから急に再生されることがあります。これは偶然ではなく、YouTubeのアルゴリズムや視聴者の行動変化、市場やトレンドの変動といった複数の要因が重なり合った結果です。
では、なぜこうした現象が起きるのか。企業チャンネルがこの仕組みを理解して運用に活かすことで、過去動画が再び成長の起点となる可能性があります。ここでは大きく3つの観点から、その理由を整理します。

主な3つの理由
YouTubeアルゴリズムの継続評価による再浮上
YouTubeのアルゴリズムは投稿後も動画のパフォーマンスを継続的に評価し続けています。視聴者維持率やクリック率が高い動画は、投稿から時間が経っていても再びレコメンド対象となるのが特徴です。また、チャンネル全体の評価が上がることで、過去動画の表示機会も増えやすく、結果的に埋もれていた動画が再浮上するケースが見られます。
視聴者の関心や市場の変化による再注目
社会的トレンドや季節性、業界のニュースなどによって、視聴者の関心が変化することで、過去の動画が再度注目されることがあります。また、検索キーワードの需要が変わることで、以前は検索されなかった内容が急に注目される場合もあります。市場やユーザーのニーズの変化を捉えることで、過去動画の価値が再評価されるのです。
視聴セッションの延長と回遊効果による流入増
視聴者が一度の訪問で複数の動画を連続して視聴することで、チャンネル内の視聴時間が延びます。これによりチャンネル全体の評価が高まり、過去動画も含めた動画群への流入が増加します。再生リストやカード・終了画面といった導線設計が、視聴者の動画間回遊を促す重要な役割を果たしています。
企業が今すぐできる5つの対策
投稿から一定期間経過したものでも再生回数を増やすためには、「このような動画が投稿されている」というインプレッション先を増やす必要があります。インプレッション先を増やすためには、YouTubeから“おすすめ”をしてもらうことと企業側で“手動設定”を行うことで対策ができます。具体的な内容は下記の5つです。

①タイトル・サムネイルの修正
検索結果や関連動画でインプレッションに直結する重要要素です。タイトルやサムネイルからどのような動画なのか判断し、トレンドや視聴者の関心に合わせ、インプレッションがされます。また、そこで意識したキャッチーなタイトルや視覚的に目を引くサムネイルに更新することで、クリック率向上し、更に再生回数のアップに繋がっていきます。
②説明文・タグ・ハッシュタグの見直し
①と同様、こちらもYouTubeの検索アルゴリズムに最適化するため、説明文やタグに視聴者が検索しそうなキーワードをしっかり盛り込む必要があります。特に具体的で関連性の高いキーワードを中心に設定することで、検索経由の視聴が増えやすくなります。
③再生リストの再編成
チャンネルに流入した視聴者が複数動画を視聴しやすくするため、関連性の高い動画を再生リストでまとめましょう。これにより視聴時間の増加や、アルゴリズムによるチャンネル評価向上にも繋がります。
④内部リンクの強化(カード・終了画面)
動画内で関連動画を案内するカードや終了画面を活用し、検索で来た視聴者の回遊を促します。視聴セッションが伸びることで、YouTubeの評価アップに貢献します。
⑤SNS・メルマガ・コミュニティ投稿で再告知
外部チャネルからの流入も重要です。検索だけでなくSNSやメルマガで過去動画を告知し、視聴者の関心を喚起して新たな検索流入を促進しましょう。
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投稿後の放置・未改善
動画をアップした後、データ分析や改善をせずにそのままにしてしまう状態。動画の内容や構成など、明確な数値が出ているにも関わらず次の動画に活かさなければパフォーマンス向上のチャンスを逃してしまいます。定期的な振り返りと改善が不可欠です。
回遊の未設定
概要欄や終了画面などアカウント内の別動画を続けて視聴してもらえる環境を自身で作れるにも関わらず忘れてしまう。動画ではなく投稿の際に設定するものになるので、気づかない場合があります。社内でWチェックを行うなど対策をしていきましょう。
単発施策で止まる運用
施策を一度やって満足し、反応の良いサムネイルやタイトルがあるのに横展開をしない。1つの動画に関連しておすすめされやすいので、シリーズ化を行い、アカウント全体で伸ばしていくことが大切です。
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まとめ
YouTubeの過去動画は、適切な見直しと施策によって新たな価値を生み出す資産です。企業チャンネル運営においては、過去動画を放置せず、継続的にアップデートし続けることが長期的な成果に直結します。
単に新しい動画を投稿し続けるだけではなく、「育てる運用」ができるかどうかが成功の分かれ道です。過去動画の価値を引き出し、チャンネル全体の成長戦略に組み込んでいきましょう。
過去動画の見直しは、企業のYouTube活用における大きな差別化ポイントになります。今ある動画の中に、未来の成果に繋がる「伸びしろ」が眠っているかもしれません。ぜひ自社のYouTube施策を、戦略的な目線で再設計してみてください。
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