今さら聞けない!Instagramのリールとは?使い方やTikTokとの違いをご紹介

こんにちは!インサイドセールス担当の後藤です。
利用者数が年々増え続けているInstagram。2019年3月時点での国内ユーザー数は3,300万人と、日本人の4人に1人が利用していると言われています。
そのInstagramに2020年8月「Reels(リール)」という新機能が追加されました。今回はそんな新機能リールについて、リールの機能説明から企業アカウントでの活用法まで、全容をご説明します。「リールという言葉は聞いたことあるけど、何ができるの?ビジネスとしてどう使うの?」と疑問に感じていた方、必見です!
Instagramの新機能「Reels(リール)」とは?
「Reels(リール)」は15秒の短尺動画を閲覧・投稿する機能です。既存の音楽を使用して歌に合わせて踊ったり、映像エフェクト(フィルター)を使用して他のユーザーの動画をマネたり、複数の動画をアップロードして繋ぎ合わせたりすることができる新しい形式の表現方法です。

「画像引用元:15秒の短尺動画を作成・発見できる新機能「リール」
15秒から30秒の動画を投稿することができ、Instagram内の「ストーリーズ」とも似ていますが、ストーリーズのように24時間で消えることはありません。ストーリーズも15秒の短尺動画を投稿することができる機能ですが、24時間で投稿自体が消えるため「この瞬間!」をシェアする機能です。
一方、リールは事前に何を発信するか、ある程度テーマを決めて作りこむ必要があります。リール内には既に多くの音楽や観ている人を飽きさせないような映像エフェクト(フィルター)があるので、それらを活用すれば簡単にクオリティの高い動画を作ることが可能です。さらに、オリジナルの音源を作成して公開アカウントでシェアすれば他のユーザーも使用することができ、それが人気の曲になれば多くのユーザーに使ってもらえる可能性があります。
また、リールは投稿自体にキャプション(投稿文)やハッシュタグを付けることができたり、他のユーザーからのいいね!やコメントを集めることができるため、投稿への反応がより分かりやすくなっています。15秒から30秒という短い時間で印象に残るようなコンテンツを発信することが重要となり、おもしろい動画ほどユーザーへのブランディングやイメージアップ、自社商品へのファン化などが期待できます。
公開アカウントであれば、画面下部にあるリール専用スペースでフォロワー以外のユーザーに表示させることが可能です。リール投稿に多くの反応を集めInstagram内でおすすめ判定されることで、フォロワー以外のユーザーにもリーチしやすくなります。非公開アカウントであっても、投稿時の設定でフォロワーのフィード(タイムライン)に表示させることもできるので、ユーザーにしっかり閲覧してもらえる動画投稿機能であると言えます。
リールタブでは、自分のフォローしているアカウントや普段行っているいいね!やコメントなどのアクション傾向に基づいて、おすすめのリールが表示されます。そこからリールを閲覧してスクロールすると、途切れることなく次々におすすめのリールが表示されるので、「気づいたら数時間観続けていた・・!」なんてことも。

もうひとつ新しい表示として追加されたのが、リール投稿上にある「注目」マークです。時々、リール投稿の上部に「注目」と小さく表示されている投稿がみられ、Instagramが注目投稿と判定した投稿に付与されるマークです。「注目」が付与されるとリーチ数が上がり、再生回数の伸びが期待できますが、判定基準や条件は明らかになっていません。
ただし、「注目」と判定されなくてもフォロワー以外のユーザーにリーチすることは可能なので、ターゲットを意識したコンテンツ作りで地道にユーザーの反応を獲得していくことが大切です。
それではリールの作り方について詳しくご説明いたします。
Reels(リール)の作り方
1.まずは、ストーリーズ専用カメラ又はリールタブの右上のカメラを起動し、画面下部に表示されるオプションから「リール」を選択
2.画面の左側に表示される様々なクリエイティブツールを使用し、中央の撮影ボタンを長押しすると撮影が開始されます。

今回はクリエイティブツールをそれぞれ使用します
①.長さ・・・タップすると15秒または30秒に切り替わります
②.音源・・・リール内にある音楽からテーマにそったものを選択
※一部のビジネスアカウントでは著作権上使用できないものもございます

③速度・・・動画や音声の一部を選択して速く、または遅く再生可能
④エフェクト・・・音声を変えたりキラキラさせたり好きなエフェクトを選択
⑤位置合わせ・・・次のクリップを撮影をする前に前のクリップの被写体の位置を確認
※投稿する動画は、あらかじめスマートフォンに保存されているものからアップロードしたり、複数の動画を組み合わせても、1本で仕上げてもどちらでも可能

3.撮影が終了したら、編中画面でテキストやスタンプなどを追加
※テキストツールで追加した文字は、どのタイミングで表示・非表示するか選択可能
4.シェアをする前に、通常の投稿と同様キャプション欄ではハッシュタグやタグ付けを追加
※「フィードに投稿をON」にするとフォロワーのフィード欄に表示
※下書き保存も可能

5.最後にシェアをタップして投稿
※キャプションはあとで編集することが可能です

Reels(リール)の活用方法
それではここで、どのように企業アカウントでリールを活用しているのか、実際の活用事例を紹介いたします。
まずは、生活用品の製造・販売をしているののじ株式会社様。(https://www.instagram.com/nonoji.official/)
こちらのリールでは主に自社の商品紹介でリールを活用しています。動画内のテロップとキャプション両方に作り方が丁寧に記載された簡単レシピ集は、社員だからこそ知っているアイデアネタや予想外の使用方法で、この料理を作るために買いたくなるキッカケに繋がります。
商品紹介以外にも、フィードで告知しているキャンペーンも併せてリール内で紹介することで、キャンペーン参加への導線作りも確保しています。使ってみないと分からない商品の使用感は、動画活用の一つのメリットです。

次に紹介するのはFC東京Volleyball Players。(https://www.instagram.com/fctokyo.volleyball/)
普段の投稿でも試合情報だけでなく、その裏側や選手の練習風景、リラックスした姿が見れるアカウントはスポーツアカウントならでは。ファンの方にとっては、より選手のことを身近に感じることができる嬉しい場所ではないでしょうか。
どのリールも数万回以上再生されており、特に試合開始直前の選手の気合い入れ動画は、テレビでは観ることのできない迫力がありますよね。

そしてこちら、アパレルブランドのIENA(https://www.instagram.com/iena_jp/)は、コロナ禍でなかなか来店・試着ができない今だからこそ、リールでスタッフによる使用感、商品のおすすめポイントや着回しコーディネートを紹介しています。他にもストーリーズやIGTVを普段から良く活用しておりオンラインショップへの購買導線確保に繋がりますね。

これらはあくまで一例のため、プロモーションしたい内容によって向き不向きがあります。
例えば飲食関係の企業様であれば、普段一般ユーザーには観られない製造過程の一部やおすすめの食べ方、メニュー紹介など。メーカー様であれば、商品開発者様の想いやその商品が生まれた背景など、リールは短時間だからこそユーザーを飽きさせることなく自社に興味を持ってもらえるキッカケとなります。
企業が活用する際は、ユーザーがどんなことを求めているか、どんなことを発信していけばユーザーは興味を持ってくれるか、活用の目的にそって投稿コンテンツを考えると反応の得やすいリールとなるでしょう。
TikTokとの違い
ここまでリールについて紹介してきましたが、「TikTokと何が違うの?」と思った方もいるのではないでしょうか。確かに15秒の短尺動画であることや音楽や映像エフェクトを使った動画作成機能、スクロールすると次の動画が再生される点など、似ている点も多くありますが、TikTokとInstagramのリールではユーザー属性や投稿後に期待できるユーザーアクションに違いがあります。
まずユーザー属性は、現状Tik Tokは中高生など10代が中心です。使用シーンとしては、一人で暇な時間に見るだけでなく、「学校で皆と」「友達同士で」など大人数でTik Tokを使って遊んだりすることも多いのが特徴です。それに比べて、Instagramは20~40代が最も多く、各々の趣味や興味関心、トレンドに関する情報収集を行う場として使われることの多いSNSです。
Instagramのリール機能によって、10代のユーザーも更に増えることは期待されますが、企業が活用する上では現状のユーザー層を理解した上で活用するSNSを決めることが重要でしょう。
投稿後に期待できるユーザーアクションについては、Instagram上での購買機能やユーザーの購買行動の活発化が背景にあります。写真や動画を投稿する以外にもショッピング機能が充実しているInstagramでは、例えば企業が新商品を紹介するリールを観て「欲しい!」と思った後に、Shop Now(ショップナウ)機能という直接ECサイトに遷移させることができる機能を活用しているアカウントであれば、ユーザーをInstagramから離脱させることなく購買まで繋げることが可能です。従って、今Instagramを活用している企業であれば、これまでフォロワーとのコミュニケーションが確立しているため、新規でTik Tokなどの新しいSNSを開設し新しいユーザーとの関係を築くよりも、動画を観てくれるハードルはグッと下がるでしょう。
まとめ
ユーザーの動向や需要によって次々と変化するInstagram。新機能リールについての紹介はいかがだったでしょうか。動画を活用したプロモーションはどこでも観れる手軽さや5G実用化の追い風もあり、ユーザーにとって、とても身近にある媒体となります。弊社では動画の作成から企画、運用までアドバイスさせていただきますので、もし何かお悩みがありましたらお気軽にご連絡ください!