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【図解】X(旧Twitter)アナリティクスの使い方と効果的な分析方法とは?
SNSによる企業の情報発信や広告が増加した中で、有効的なX(旧Twitter)の活用が重要度を増しています。
そこでおすすめしたいツールが、X(旧Twitter)アナリティクスです。
本記事では、Twitterアナリティクスを活用することで企業にどんなメリットがあるのかを紹介し、X(旧Twitter)アナリティクスの始め方や基本的な見方、目的に合わせた効果的な分析方法について解説します。
X(旧Twitter)アナリティクスとは
そもそもX(旧Twitter)アナリティクスとは、投稿した文章や写真、動画などに対するフォロワーの反応をデータ化し、確認できるツールです。
X(旧Twitter)アナリティクスは全てのアカウントから無料で確認することができますが、主な利用者はフォロワーの反応を分析する必要のある企業アカウントやインフルエンサーです。
多くの企業やインフルエンサーはアナリティクスを活用し、投稿や広告に対するフォロワーの反応の分析を行っています。
分析結果によって、成功の基や改善点を調査することで、最適なアカウント運用に役立てることができます。
※現在Xアプリ内の調整の為などで、表示に不具合が起こる可能性もございます。ご了承ください。
X(旧Twitter)アナリティクスを絶対に使うべき3つの理由
まずは、X(旧Twitter)アナリティクスがなぜ大切なのか、そしてアナリティクスを活用できるとどのようなメリットがあるのかを紹介します。
①客観的な視点で自社アカウントの状況が分かる
まず、自社での目線で情報発信しがちなアカウントに対して、客観的な視点で自社アカウントの状況を把握できることが挙げられます。
「なんとなくこの投稿は良さそう」「いまいちな結果になりそう」といったイメージではなく、数字という客観的な視点を持つことで、自社のアカウントの現状を確認することができます。
「投稿を見るユーザーからはどんな投稿が求められているのか」「どんな投稿が伸びていないのか」を比較することで、ユーザーに求められながらも自社の良さを出すことのできるコンテンツ制作に繋げることができます。
②運用の方向性が見えてくる
二つ目に、X(旧Twitter)運用の取るべき方針が見えてくるので、闇雲なアカウント運用を避けられます。
データをもとに投稿企画や発信スタイルを変えることで、ターゲットユーザーが興味を持ってくれる投稿内容や最初に決めた目標における進捗状況などが分かります。
例えば、期間を決めてテイストの異なる投稿を行うことでユーザーの反応を分析し、その結果をもとに、自社のターゲットユーザーを最も獲得できる投稿や目的を達成できる投稿はどのようなものなのか、アカウントをどう運用していくかの方向性を定めやすくなります。
③自社の勝ちパターンが分かる
三つ目に、自社のアカウント独自の良さを数値として確認できるため、自社の勝ちパターンの発見に繋がります。
X(旧Twitter)における勝ちパターンとは、投稿や広告の成功例をもとにした自社アカウント独自の投稿のことです。
ユーザーに支持される投稿や広告が、自社独自の勝ちパターンになり得ます。
投稿の中でも「いいね!」数や「リツイート」数の多いものを分析し共通点を探すことで、自社がどのような内容であればユーザーから評価を得られる投稿なのか、いわゆる「勝ちパターン」を見つけることができます。
分析によって強みが分かると、自社らしいオリジナリティのあるアカウント運用が可能です。
しかし勝ちパターンの分析には相応の時間がかかります。
「どんな投稿の反応が良かったのか」「その要因は偶然ではないのか」といった検証を重ねる必要があり、その検証には多くのデータが必要です。
そのためにも、ある程度の期間X(旧Twitter)を運用し、データを収集し続ける必要があります。
X(旧Twitter)アナリティクスの始め方
それでは、X(旧Twitter)アナリティクスの始め方を説明します。
X(旧Twitter)アナリティクスは、WebブラウザでX(旧Twitter)を開き、左側メニューにある「もっと見る」をクリックすると、「Creator Studio」の中に「アナリティクス」があります。
この「アナリティクス」をクリックすることで、アナリティクス画面を表示させることが可能です。
ここでご注意いただきたいのは、iPhoneやAndroidのスマホでX(旧Twitter)アプリを利用している場合です。
Webブラウザ版であれば利用できるアナリティクスですが、アプリ版では利用することができません。
投稿したツイートの左下に表示されているグラフアイコンをクリックすることで、その投稿の下記の指標が確認できますが、確認可能なのは1ポストのみです。
アカウント運用のためにデータ分析を行う際には、ブラウザ版のX(旧Twitter)アナリティクスをご活用いただくことをおすすめします。
また、分析できる項目は以下となります。
- いいね数
- リツイート数
- コメント数
- インプレッション数
- エンゲージメント数
- ツイート単体のクリック数
- 新しくフォロワーになった人数
- プロフィールアクセス数
すぐにアナリティクスを試したい方は、X(旧Twitter)ビジネスの「X(旧Twitter)アナリティクス」から始めることが可能です。
自社のアカウントでログインし、確認してみてください。
アナリティクスの見方「ホーム画面」
ここからは、X(旧Twitter)アナリティクスの「ホーム画面」における基本的な見方について解説します。
ホーム画面は主に、アカウント全体のデータを確認する際に活用します。
それでは、チェックしていきましょう。
ツイート
ホーム画面の「ツイート」項目では、過去28日間において何件のツイートを作成したかを確認することができます。
安定して投稿を行っているかを確認することができると共に、ツイート数の増減をパーセンテージで確認することが可能です。
ツイートインプレッション
ホーム画面の「ツイートインプレッション」項目では、過去28日間のツイートがインプレッションされた回数を確認することができます。
ここでいうインプレッションとは、表示回数のことです。
アカウントが投稿したツイートが何回表示されたかを確認することで、どれだけのユーザーにツイートが見られているかを確認することが可能です。
@ツイート
ホーム画面の「@ツイート」項目では、過去28日間で他のユーザーからメンションされた回数を確認することができます。
他のユーザーの投稿にメンションされることで、別のユーザーのフォロワーから認知されるきっかけになります。
アカウントの認知向上のために重要な指標です。
プロフィールへのアクセス
ホーム画面の「プロフィールへのアクセス」項目では、過去28日間でユーザーが自社アカウントのプロフィール画面を表示した回数を確認することができます。
投稿内容に興味を持ったユーザーがプロフィールをクリックし、プロフィール画面を見に来ることで増加します。
アカウントのフォロワー増加において重要な項目となっています。
フォロワー数
ホーム画面の「フォロワー数」項目では、過去28日間のフォロワーの増減を確認することができます。
アカウントにとってフォロワー数はもっとも重要な指標の1つであるため、定期的に確認しましょう。
減少した際には何が原因であったかを分析することも重要です。
アナリティクスの見方「ツイート画面」
続いて、アナリティクスの「ツイート画面」における基本的な見方について解説します。
ツイート画面は主に、投稿したツイートに対する反応を確認する際に活用します。
ツイート
ツイート画面の「ツイート」項目では、アカウントの投稿したツイートが新規投稿順に表示されます。
それぞれのツイートと共に、「インプレッション」「エンゲージメント数」「エンゲージメント率」が表示され、ツイート1つ1つに対するユーザーの反応を確認することが可能です。
トップツイート
ツイート画面の「トップツイート」項目では、インプレッションが多い順にツイートが表示されます。
どのツイートがユーザーに見られているかを確認できるため、バズったツイートや反応の多いツイートにどんな特徴があるのかを確認できます。
自社の勝ちパターンを模索しているときに見ておきたい指標です。
ツイートと返信
ツイート画面の「ツイートと返信」項目では、自社のアカウントの投稿に他ユーザーからのリプライも含めたツイートが表示されます。
ツイートに対してどのようなリプライがあるのか、どれだけ反応されたのかを確認する際に活用する指標です。
プロモーション
ツイート画面の「プロモーション」項目では、広告に利用したツイートが表示されます。
Twitter広告を行っていない場合は表示されませんが、Twitterで広告を打ち出している場合は広告ツイートのインプレッションやエンゲージメントを確認することが可能です。
打ち出した広告に対するユーザーからの反応を確認する際や、広告ツイートを比較して改善に役立てる際に有用な指標です。
エンゲージメント数
ツイート画面の「エンゲージメント数」項目では、過去28日間におけるツイートのデータを、日単位で確認することができます。
確認できる内容は、「エンゲージメント率」「リンクのクリック数」「コメントなしリツイート」「いいね」「返信」の5項目です。
中でもエンゲージメント率は、Twitterのインプレッション数をもとに、「エンゲージメント率=(エンゲージメント÷インプレッション)×100」で計算されます。
エンゲージメントには、「いいね!数」や「リツイート数」を当てはめることで、それぞれのユーザーの反応をエンゲージメント率として表すことが可能です。
このエンゲージメント率が高ければ高いほど、多くのユーザーの目に触れるとともに話題性が高い証明でもあるため、必ず確認しておきたい指標となっています。
アナリティクスの見方「詳細タブ」
その他の画面として、アナリティクスの「詳細タブ」における基本的な見方について解説します。
詳細タブは主に、ツイート以外の「動画」、「アプリマネージャー」「イベントマネージャー」を確認する際に活用します。
動画アクティビティ
詳細タブの「動画アクティビティ」項目では、ポストと共に投稿した動画の再生数や再生時間を確認することが可能です。
動画アクティビティで確認できるのは以下の5つです。
- 保持(右上の表)
動画の尺に対して全体の何%まで再生されたかを確認できます。
- 動画の再生数
ユーザーが何回動画を再生したかを確認できます。
- 再生時間(分)
動画が再生された合計時間を確認できます。
- 完了率
動画を最後まで見たユーザーの割合を確認できます。
- アクション誘導のクリック回数
動画にアクションを誘導するボタンがある場合に、クリックされた回数を確認できます。
動画コンテンツに対する改善を行う際には、必ず確認を行いましょう。
アプリマネージャー
アプリマネージャーは、アプリのインストール数キャンペーンや、アプリのリエンゲージメント数キャンペーンで使うモバイルアプリを追加、グループ化、編集できるTwitter広告アカウントのツールです。
イベントマネージャー
イベントマネージャーとは、
イベントマネージャーは、Twitterウェブサイトタグと関連するウェブベースのコンバージョンイベントを一元管理する画面です。
ステータス表示機能の実装によって、作成したコンバージョンイベントが正しく計測されているかをすぐに判断できるようになりました。
目的別|アナリティクスの効果的な分析
最後に、アナリティクスを分析する際の効果的な分析方法について目的別で解説します。
運用の目的によって追っていく指標は変わるため、目的に応じて適切な分析を行いましょう。
啓蒙/ブランディング
啓蒙やブランディングを目的に活用する際は、何よりもアカウントを認知してもらうことが重要です。
ポストを見てもらうことでフォロワー数の増加を図り、自社のファンを増やしましょう。
分析の際には、以下の項目を確認してください。
- フォロワー数
自社に興味を持っているユーザーの数を確認しましょう。 - いいね率、リポスト率
自社の投稿を評価するユーザーや、投稿を広めたいと思っているユーザーの数を確認しましょう。 - 固有名詞言及数
自社の会社名、商品/サービス名、ブランド名をポストに加えているユーザーや投稿の数を確認しましょう。
投稿内容によって自社の好感度や評価を確認することができるため、今後の改善につながります。
啓蒙/ブランディングの成功事例 – パインアメ
啓蒙/ブランディングの成功例として、パインアメで有名な「パインアメの【パイン株式会社】」が挙げられます。
こちらのアカウントはユーザーの「パインアメ」という固有名詞に言及したポストに対して「いいね!」や「リポスト」を行っています。
商品に関する答えやすい質問をすることでUGC数を増やしており、一般のユーザーにとってもコミュニケーションをとることが、親しみやすさやファンの獲得につながっています。
販促/商品 PR
販促や商品 PRを目的にした活用では、商品・サービスの情報発信を定期的に行いましょう。
PRを行う際には多くのユーザーに見てもらう必要があります。
定期的な情報発信を行うことで、インプレッション数の増加を目指しましょう。
分析の際には、以下の項目を確認してください。
- ポストごとのエンゲージメント率
投稿に対してどれだけのアクションがあったかを詳細に確認します。 - インプレッション数
どれだけ多くの人に見られているかを確認しましょう。エンゲージメント率の計算にもインプレッション数が関わってくるため、分母となるインプレッション数の増加を目指してください。
販促/商品 PRの成功事例 – スターバックスコーヒー
販促/商品 PRの成功例として、「スターバックス コーヒー」が挙げられます。
こちらのアカウントは、シーズン毎に新作の商品PRを発信しており、ユーザーが新たな商品情報をすぐに手に入れることができます。
自社の商品を頻繁にユーザーの目に触れさせるとともに、普段からポストを見てもらうために、商品に合わせた投稿内容を1日に2,3回程度投稿している効果的な例です。
サイト誘導
サイト誘導を目的に活用する際は、どれだけのユーザーがURLからサイトに遷移したかが重要です。
Xでは商品やサービスのほかに、URLを投稿文に加えることで自社のサイトやブログ等の情報メディアへ誘導することが可能です。
分析の際には、以下の項目を確認してください。
- URL クリック率
インプレッション数を分母として、ユーザーがURをクリックした割合を確認しましょう。
投稿を見たユーザーがURLをクリックしたくなる投稿内容を考えることが重要です。 - インプレッション数
どれだけのユーザーから投稿が見られているか確認しましょう。URLクリック率に大きく関係するため、多くのユーザーに見てもらうためにインプレッション数の増加を目指す必要があります。
サイト誘導の成功事例 – Yahoo!マーケティングソリューション
サイト誘導の成功例として、「Yahoo!マーケティングソリューション 公式」が挙げられます。
こちらのアカウントは、投稿文にて記事を要約し、画像を使ったわかりやすい説明によって、ヤフージャパンのブログサイトまで巧みに誘導しています。
投稿内容によってついURLをクリックして続きを読みたくなるような、顧客のアクションを引き出す投稿が魅力です。
X(旧Twitter)広告
X(旧Twitter)広告を行う際には、アナリティクスの中でも多くの項目を確認する必要があります。
広告を打ち出すにはある程度の費用がかかることもあり、費用対効果を高めるためにも入念に分析を行ってください。
分析の際には、以下の項目を確認してください。
- フォロワー数
広告の拡散力を高めるためには自社のファンとなるコアなフォロワーが必要です。
自社のアカウントのフォロワー数を増やすとともに、普段のポストからコアなフォロワーを増やす努力を行いましょう。 - いいね率、リポスト率
広告を打ち出す際には、フォロワーではないユーザーに対しても投稿が表示されますが、ユーザーのいいねやリポストによってさらに多くのユーザーに広告が届きます。
ユーザーから評価される、興味を持たれる投稿の制作を行いましょう。 - ポストごとのエンゲージメント率
広告のインプレッション数を確認し、そのうち何%のユーザーがいいねやリポスト、返信、クリックなどのアクションを起こしたか確認しましょう。
エンゲージメント率の低い広告は、ユーザーがアクションを起こしたいと思うほど魅力的な投稿になっていない可能性があります。 - インプレッション数
広告はとにかくたくさんのユーザーに見られることで、興味を持ってくれるユーザーを増やすことが必要です。
そのためには元となるインプレッション数を増加させ、広告を認知しているユーザーを増やすことをおすすめします。 - URL クリック率
広告にURLを貼っている場合、インプレッション数を分母としてどれだけの割合のユーザーがクリックしているかを確認しましょう。
X(旧Twitter)広告の成功事例 – nosh(ナッシュ)
広告の成功例として、「『nosh(ナッシュ)』」が挙げられます。
こちらのアカウントは、普段からユーザーが商品に対してのポストをしているとリポストしたりとコミュニケーションを行っています。
分析によって利用者属性を分析し、自社製品に合ったターゲットの設定をすることで効果的な広告を打ち出すことに成功しました。
実際に広告を活用した成功事例として「X(旧Twitter)ビジネス」で取り上げられており、広告を効果的に活用した事例となっています。
中でも特に効果的だったキャンペーンとして、「男性を投稿クリエイティブに起用したキャンペーン」が取り上げられています。
テキストには「一人暮らし」というワードを入れることで「一人暮らしの男性」を想起させ、若い男性層のリーチ拡大に繋がっています。
X(旧Twitter)アナリティクスのまとめ
本記事では、X(旧Twitter)アナリティクスを活用すべき理由や始め方、実際の見方や機能、目的別の運用方法について解説しました。
アナリティクスは詳細なデータによって、うまく活用すれば自社アカウントの運用方針やターゲット、自社の勝ちパターンを把握することができます。
定期的にアナリティクスを確認し適切な改善を行うことが活用のコツですが、「工数が足りない」「数字を見てどこからどのように活かすか分からない」という企業もいるかと思います。
そんな時には、1,000社以上のSNSマーケティング実績のあるオリナスにぜひ1度ご相談ください。
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