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企業SNS集客の成功法則とは?各媒体の特徴・運用方法・事例3選
※この記事は2024年1月15日に更新しました。
現在、大多数の人が使用しているSNS。自社商品やサービスの宣伝に有効な手段だからこそ、SNS集客に取り組む企業も多いです。しかし、それぞれの特徴を押さえずに誤った運用方法を行なってしまうと、期待した成果を得ることはできません。
今回は、SNS集客で押さえておくべき各プラットフォームの特徴や運用方法を解説いたします。「SNS集客を成功させるにはどうすればいいんだろう?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
SNS集客が重要な理由
SNS集客が重要な理由として、「ユーザー数が多い」「SNSの利用で購買行動が変化した」といったことが挙げられます。
株式会社 ICT総研(※1)の調べでは、SNS利用率が2022年末に8,270万人に到達し、普及率は82%になると発表されています。
さらに、インターネットの普及に伴い、検索エンジンで商品を調べて購入していたユーザーが、今はSNSで検索をしてから購買に至っていることも挙げられます。
SNSで商品を購入したユーザーのリアルな声の情報収集を行い、購入した後に他のユーザーへと共有し、それを見た別のユーザーが興味を持って、さらに情報収集するといった流れが、現在主流になりつつあります。
だからこそ、SNS集客に取り組めば売上拡大に繋げることが可能です。
※1参照元:2022年度SNS利用動向に関する調査|ICT総研【ICTマーケティング・コンサルティング・市場調査はICT総研】
各SNSの特性
こちらでは、以下6つのSNSにおけるそれぞれの特性を解説します。
- X(旧Twitter)
- LINE
- Youtube
- TikTok
特徴を押さえたうえで適切な施策を行なってみましょう。
Facebookは、世界最大のユーザー数を誇るSNSで、写真とテキストのセットが一般的な投稿スタイルです。
実名登録制なので、他プラットフォームと比べて炎上しづらいといった特徴があります。
口コミやいいねをした人の本名も公開されることから、嘘偽りがなく信頼性の高い情報が手に入るプラットフォームともいえるでしょう。
最もアクティブに活動しているのは30〜40代のユーザーのため、ビジネス関連の商材と相性が良い傾向があります。
他のプラットフォームと比べて検索エンジンに表示されることも多いので、工夫次第で新規ユーザーを集めることもできます。
Instagramとは、国内で3,300万人を超えるユーザーが利用する写真や動画投稿が中心のSNSです。
基本的にフォロワーのみに通知が届き、リールやストーリーなど数々の機能が充実していることも特徴です。
また、Instagramで忘れてはいけない機能が「ハッシュタグ(#)」です。
投稿内に「#シュークリーム」などを記載することで、フォロワーではないユーザーが同様のキーワードを検索したとき、投稿をみてもらえる可能性があります。
しかし「#カフェ」「#レシピ」などビックキーワードすぎると他の投稿に埋もれてしまうため、「#東京カフェ」「一人暮らしレシピ」など自社のフォロワー数をふまえて数百~数千の投稿ボリュームがあるキーワードを選定することがおすすめです。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)とは、国内で4,500万人以上のユーザーが利用する匿名性のSNSです。
140文字と短い文字数制限があるため、端的にユーザーが興味を惹きそうな投稿をすることが求められます。
X(旧Twitter)ならではのリツイート機能で爆発的な拡散を狙うことができますが、炎上のリスクが最も高いSNSでもあるので事前の対策をしっかり行いましょう。
また、リアルタイムの情報を流せることから、キャンペーンや新商品などいち早く通知したいときに活用するべきプラットフォームです。
X(旧Twitter)上で毎日挨拶を交わすなどユーザーとのコミュニケーションも取りやすいSNSなので、リアルな意見を把握できたりファン化に繋げたりすることができます。
LINE
LINEとは、国内利用者数NO.1のSNSです。
世代を問わずユーザーが多く、知人と1対1でコミュニケーションをとったり、グループを作成して複数人でチャットをすることができます。
企業がLINEで集客する場合は、「公式アカウント」を作成すればメッセージ配信やチャット機能の使用、クーポンへの誘導などを行うことが可能です。
さらに、LINEで多用されるスタンプを自作すれば、ユーザーへの認知拡大やブランディングにもつながります。
YouTube
YouTubeとは、世界中で人気の動画配信プラットフォームであり、コロナ禍でお家時間が増えたことにより、現在利用率が上がってきているSNSの一つです。
自社商品の魅力を写真や文字だけで伝えづらい場合は、商品ができるまでの裏側や商品への想いをYouTubeを利用して詳しく伝えることができます。
YouTuberと呼ばれる動画配信者に自社商品のPRを頼むなど、企業だけではなくインフルエンサーを起用した集客方法も効果的です。
TikTok
TikTokとは、15秒から10分ほどのショート動画を楽しむSNSです。
手軽にハイクオリティーな投稿ができるうえ、ちょっとした隙間時間に見ることができます。
元々は10代から20代に人気だったプラットフォームですが、最近では30代の利用率も増加し、(※2)ユーザー層の幅が広がっているので、多くの企業が注目しています。
ユーザーの興味に合わせて動画を表示させる機能の精度が高いため、届けたいユーザーへと的確に届けられるのも魅力的です。
※2参照元:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ | DIGIDAY[日本版]
SNSで集客するメリットとは?
SNS集客には以下5つのメリットがあります。
- 誰でも無料で活用できる
- ユーザーとダイレクトに繋がれる
- 認知度アップ・ブランディングができる
- 話題、トレンドになる可能性がある
- 獲得したいターゲットにアプローチできる
SNS集客に取り組むか迷っている方は、ぜひチェックしてみてください。
誰でも無料で活用できる
WEB広告やCMでは数百万~数千万以上の費用が必要となりますが、SNSは無料で利用できます。
登録費用や用意するものもないので、「実施に莫大な予算を確保しなければ!」といった調整も必要ありません。
無料にもかかわらず、SNS集客が成功すれば現在より何倍も売上増加に繋げることができます。
起業して間もない時期など、なかなか予算をかけられない場合でも気軽に取り組めるのが魅力的でしょう。
ユーザーとダイレクトに繋がれる
SNSでは、ユーザーとストレートに繋がれるメリットがあります。
いいねやコメント、DMでユーザーの反応をダイレクトに得られるので、どのような情報がユーザーにとって有益なのか、商品に関する反応をデータとして確認できます。
ニーズを把握できれば、今後ユーザーの求める商品やサービスの開発へと役立てられます。
さらに、直接コミュニケーションを取ることでユーザーとの深い繋がりを作れるので、好印象を持たれる可能性も高いです。
認知度アップ・ブランディングができる
SNS集客なら、自社の認知度拡大やブランディングが可能です。
一方的に情報を発信するのではなく、いいねやコメント、アンケート機能を使った参加型の投稿、さらにDMを通じてユーザーと直接コミュニケーションがとれるので、親近感や信頼感を与えることができます。
SNS上で話題性のある企画を実施して多くのユーザーの興味を惹けば、「こんな商品あったんだ!」と認知させることも可能でしょう。
拡散性の高いX(旧Twitter)では、リツイートなどユーザー自身の行動で自社のことを知らないユーザーにも認知させることができます。
さらに、SNS広告を利用すれば、潜在層向けに配信して新たなターゲット開拓にも繋がります。
話題、トレンドになる可能性がある
「TikTok売れ」など、SNSをきっかけとして自社が世の中の大きな話題になる可能性もあります。
SNSユーザーは、自身に興味のあることを見つけたとき、いいねやリツイートなどの反応をします。
大勢の人がこの反応を行なった場合、自社商品やサービスは幅広い層へと認知され、売上をアップさせられるのです。
Webメディアなどでは、話題やトレンドを作ることが難しいので、一気に爆発的な認知度を上げることは困難でしょう。
ユーザーに刺さるような投稿を意識すれば、大多数の人の興味を惹き、莫大な認知拡大に繋がります。
獲得したいターゲットにアプローチできる
SNS集客は、自社が狙うターゲットに情報を届けられることも魅力です。
例えば、SNS広告ではユーザーの行動データをもとに細かいターゲティングが可能なので、獲得したいターゲット層に向けてリーチできます。
さらに、どのSNS媒体もユーザーのいいね、コメント、閲覧、プロフィール情報、フォロー属性などのデータに基づいて、そのユーザーが興味を持ちそうな投稿をおすすめするアルゴリズムがあります。
従来のマーケティング手法では十分にリーチできなかった潜在層にも、SNSを利用すれば自社の商品やサービスを知ってもらえるでしょう。
SNSアカウントの運用方法
SNSアカウントを運用するには、どのような運用方法を行うべきでしょうか?
運用サイクルや運用体制について解説します。
運用サイクル
SNSを運用するときは、「PDCA」を意識しましょう。
PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(検証)・Action(改善)の頭文字をとった手法で、業績を改善し続けるサイクルのことです。
具体的には、以下のような施策を行いましょう。
- Plan(計画):KGI・KPIを設定する
- Do(実行):目標を達成するために適切なSNSを選び、施策を行う
- Check(検証):目標が達成できたか検証する
- Action(改善):改善点を修正する
社内リソースにあった運用体制を整えて、継続的にSNS集客を行なっていきましょう。
SNSで集客するデメリットとは?
SNS集客には、以下2つのデメリットがあります。
- 誹謗中傷・風評被害リスクがある
- 効果的な運用には工数が必要
事前にデメリットを把握しておき、対策しておきましょう。
誹謗中傷・風評被害リスクがある
過度なSNS集客は炎上のリスクがあります。
集客をしたいがための行き過ぎた過大広告の配信や、消費者に誤解を与える表現の使用などは、企業の大きなイメージダウンに繋がります。
ユーザーはSNSを通じて様々な情報を共有しているので、SNS上の自社投稿はもちろん、現場スタッフの不適切な態度や行動は行なわないなど、プラットフォーム外での行動も注意してみてください。
運用には工数が必要
手軽に行なえると思われがちなSNS集客ですが、効果的な運用にはいくつもの工数が必要です。
運用目的を決めるのはもちろん、投稿テキストや画像・動画の準備、ツールを用いた分析や改善などを行なわなければいけないので、人材確保が大切でしょう。
もし、自社内で担当者を用意するのが難しい場合は、プロである専門業者に外注するのがおすすめです。
【成功法則】SNS集客のコツ・ノウハウ
SNS集客を成功へと導くには、下記6つのコツを意識してみましょう。
- 運用目的を設定する
- 運用コンセプトを明確にする
- 運用目標を立てる
- アカウント育成も並行して行う
- 集客を促す企画を実施する
- 最新情報の発信を心掛ける
それぞれのノウハウについて解説します。
運用目的を設定する
SNS集客を行う前に、まずはどんな目的で運用するのかを決めましょう。
目的を設定する場合は、下記のように具体的なものにすることが大切です。
- 新規顧客を獲得したい
- ブランディングを強化したい
目的を持たずに運用を開始してしまうと、適切な施策を立てられなくなるうえ、何のためにやっているのか、何を達成すれば成功なのかが分からなくなってしまいます。
他社を真似するだけではなく、自社の商品やサービスの売上をアップさせるには、どのような目的がベストなのかを考えてみてください。
自社の強みを明確にする
運用コンセプトは、自社の目的に合わせて考えてみましょう。
例えば、シャープ株式会社はX(旧Twitter)で親近感のあるキャラクターを作り、フランクでユーモア溢れる投稿をすることで80万人以上のフォロワーを獲得しています。
自社の商品やサービスを売り出すには、どのような運用コンセプトが適しているのかを検討してみましょう。
どのようなターゲットを獲得したいのかということから考えてみると、スムーズに決定します。
運用目標を立てる
SNS集客を行う目的と運用コンセプトを設定したら、中間目標を立ててみましょう。
例えば、「フォロワー数を10万人にする」「新規商品に関する投稿のいいね数を1,000にする」など、具体的な数値を立てるのがおすすめです。
運用を行ううえでの中間目標を立てれば、最終的な目的までどれくらい近付いているのかを把握することができます。
中間目標を達成できなかった場合は改善策を練り、また新たな施策を行うといったPDCAを回していきましょう。
アカウント育成も並行して行う
SNS集客を成功させるには、アカウントの育成が必要不可欠といえます。
ついつい短期的な結果を求めてしまい、広告やキャンペーンに頼りがちになるケースも多いです。
しかし、広告やキャンペーン、イベント開催をしても、ユーザーは一時的に盛り上がるだけで施策終了後は企業への関心が薄れてしまいます。
常にユーザーと繋がっているプラットフォームを作らなければ意味がないので、フォロワーを増やすなど企業自体に魅力を感じてもらえるような工夫を行なってみましょう。
施策実施中も、商品やサービスに興味を持ってくれたユーザーにもっと自社を知ってもらうために、並行して常にアカウントを育てていくべきです。
集客を促す企画を実施する
SNSを利用して店舗へのユーザーを集めるには、興味を惹くような企画を実施することがおすすめです。
自社ECを持っている企業であれば、オンラインサイトで購入時に使用できるクーポンコードを発行するのが良いでしょう。
一方で、実店舗のある企業であれば、クーポンの発行はもちろん、来店したら貰えるプレゼント企画なども効果的です。
さらに、「その場でSNSアカウントのフォロー」など、条件付けをすることで公式アカウントのフォロワーアップにも繋がり、相乗効果が得られます。
最新情報の発信を心掛ける
SNSを利用する場合は、購買を検討しているユーザーがすぐに行動できるよう、常に最新の情報を発信しましょう。
X(旧Twitter)であれば通常投稿を行い、投稿したものはピン止めで固定してみてください。
Instagramであれば、URLリンクを埋め込むことができるスタンプを利用してストーリーズで常に発信することがおすすめです。
リンクはお店へのアクセスや店舗一覧情報、オンラインサイトなどが有効的です。
また、ECの場合はタイムセール情報、実店舗の場合は営業時間や混雑状況、商品入荷情報などを埋め込むと、ユーザーメリットのある発信ができます。
企業SNS集客の注意点
企業SNS集客の注意点として、必ず以下2つを押さえておく必要があります。
- 活用目的を事前に決める
- 炎上防止のため投稿ルールを決めておく
注意点を意識することでトラブルを避け、効率的に集客を行いましょう。
活用目的を事前に決める
事前にSNSを活用する目的を決めることで、自社に適した施策を打ち出すことができます。
例えば、「まずは認知してもらうために〇人のインフルエンサーを活用して〇件のリーチ数を目指す」「フォロワーを〇名に増やす」といった様に具体的な数値をおくと効果を測定しやすいです。
目的を具体的に定めることで、より的確な施策を実施することが可能です。
炎上防止のため投稿ルールを決めておく
炎上を防止するために、以下のような投稿ルールを定めてみてください。
- デリケートな話題は避ける
- 1人で管理しない
政治や宗教などのデリケートな話題は不快感を与えることがあるので、投稿テーマから避けることがおすすめです。
さらに、投稿前に複数人で確認することで客観的な視点も取り入れられるため、炎上リスクを下げることができます。
また、使用禁止ワードなど社内の認識を統一させるマニュアルを作っておけば、担当が変更になっても一貫性のある運用が可能となり、危うい投稿を避けることが可能です。
【業界別】SNS集客の成功事例3選
こちらでは、SNS集客の成功事例を業界別に3つ紹介します。
他社が行った施策を参考に、自社のSNS運用について考えてみてください。
【家具】LOWYA
家具やインテリアを販売する「LOWYA」では、2018年からファン感謝祭である「608 FESTA(ロウヤフェスタ)」を行ない、期間中はSNSで毎日ライブ配信を開催し、複数のプレゼントキャンペーンも実施することで、認知拡大へと繋げています。
並行して、ECサイトでもセールを行なったため、ユーザーの購買意欲を高められています。
【アパレル】BASEMENT online
プチプラファッションを売り出している「BASEMENT online」では、自社スタッフがインフルエンサーとなり定期的にInstagram LIVEで商品を紹介しています。
投稿では実際にスタッフ自身が着用して着丈感を伝えているので、ユーザーの購買意欲を後押ししています。
LINEでは限定クーポンを発行するなど、複数媒体を活用してオンラインショップへの導線確保を確立しています。
【飲食店】Pacific DRIVE-IN
ドライブインカフェ「Pacific DRIVE-IN」では、ターゲット層に人気のインフルエンサーとコラボレーションして、期間限定メニューを開発しました。
インフルエンサー自身もYouTubeやInstagramなど他SNS媒体で紹介することで、YouTube以外のユーザーにも認知拡大が期待できます。
企業SNS集客のまとめ
今回は、各SNSの特徴や運用の注意点から、SNS集客の成功法則まで解説しました。SNS集客を行う場合は、運用目的を設定してから自社に適したSNSを選ぶことで、効果的な施策を実施することができます。
しかし煩雑な工程が多いので、自社での対応が難しい方は専門業者に任せるのことがおすすめです。
弊社「オリナス株式会社」では、1,000を超える支援実績をもとに、SNS集客の全般業務をサポートいたします。少しでも不安を感じている方は、お気軽にご相談ください。
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