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Instagram写真加工塾|映えるインスタ投稿写真の作り方、おすすめ加工アプリをご紹介
今や多くの企業でマーケティング戦略への活用がマストとなっているInstagram。商品やサービスを写したクリエイティブをメインに見せる手法は、特に20〜40代の購買力が高い世代へ、ブランディング・認知拡大・販売促進のアプローチをすることが可能です。
Instagramの最大の特徴は、商品やサービスの綺麗な写真を投稿することでユーザーに視覚的なアピールが可能なこと。しかし、ただ綺麗な写真を投稿すれば良いというわけでなく、ターゲット層に好まれるクリエイティブテイストか、ユーザーが知りたい情報を盛り込んでいるか、伝えたいブランドイメージのトーン&マナー(以下、トンマナ)が表現されているかなど、ユーザーの共感を得るクリエイティブを作るために様々な工夫が必要です。
このように、Instagramの企業アカウントにおいてフィードに投稿する写真は非常に重要な役割を担っているとともに、Instagramマーケティングにおいて成功の鍵を握っています。今回は、実際に企業がInstagramをマーケティング活用する際に押さえておきたいクリエイティブの撮影や加工ポイントをご紹介します。
写真撮影前の準備
早速投稿写真を撮影!といきたいところですが、まず写真を撮影する前にはいくつか準備をする必要があります。
①ブランドのトンマナを整理しよう
自社ブランドはユーザーにどんなイメージを持ってもらいたいのかを明確にすることが大切です。商品やサービスをアピールしたい年齢層や対象の好みや流行を意識しつつ、自社ブランドの個性をどのようにクリエイティブへ反映させるのか、またホーム画面で並んだ際の画像の美しさや統一感が崩れてしまう事がないよう、初めにブランドのトンマナを決定しましょう。ただし投稿を進めるなかで、ユーザーの反応を見ながら臨機応変にトンマナを変更することも必要です。
②他社事例などを参考にしてみよう
「漠然としたイメージはあるけれど、具体的にどんなクリエイティブにしたいのか?と言われるとなかなか表現するのが難しい・・・」というクライアント様の声もよくお聞きします。そんな時は、こんな雰囲気のアカウントが理想!と思える他社のフィード投稿を探してみるとクリエイティブのイメージが掴みやすくなります。またそのイメージを社内外に伝える際にも具体性があり良いでしょう。
③「自社が伝えたいこと」×「ユーザーが知りたいこと」を考える
企業がInstagramの投稿をはじめる際に、ついつい陥りやすいのが「自社が伝えたいこと」のみを写真に反映させてしまう点です。企業が発信したいブランドの世界観や新しい価値観はもちろん大切ですが、より多くのユーザーにリーチし、さらにフォローしてもらう事が重要なInstagramマーケティングにおいて、ユーザーの共感が盛り込まれていない独りよがりなクリエイティブは好まれません。例えば、化粧品を扱う企業のInstagramで伝えたいことが「ブランドの世界観」だったとします。しかし、ユーザーが知りたいことは「発色、テクスチャー」だった場合、発色やテクスチャーがよく見えるような使用シーンの写真をブランドの世界観を表現できるトンマナで撮影するといった工夫が必要です。このように企業側とユーザー側の想いを掛け合わせたクリエイティブの構成を考える必要があることも押さえておきましょう。
④撮影場所やプロップスの準備をしよう
抽象的だったクリエイティブへのイメージを明確化できたら、次にそのクリエイティブを現実化する撮影に向けて、より具体的な内容を詰めていきます。撮影場所はスタジオか屋外か、背景の色味や素材、プロップスの準備など、それぞれのクリエイティブイメージを形にするための作業を、予算も加味しながら進めていきましょう。
写真撮影時のポイント
準備が整ったらさっそく撮影に挑みましょう!ここでは、写真撮影時に押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
①構図
構図とは「要素の配置」を意味し、1枚の写真の中に何をどのように配置して撮影するかということです。要素としては、背景と商品、小物と商品、商品と光など写真の中にある全てものが対象となります。これらが相互で調和が取れるように配置して撮影する必要があります。どのような構図が良いのかは、他社のアカウントをベンチマークにして参考にするのも良いでしょう。
②ライティング(照明)
ライティングとは、「被写体に当たる光のこと」です。普通に撮影しようとすると、人物の顔半分だけ影が濃くでてしまったり、夜間の場合には全体的に暗く写ってしまうこともあります。また、被写体によっても最適なライトの種類は変わってきます。例えば、商品や料理のようにピンポイントで撮影したいにもかかわらず、広範囲を照らすライトでは、被写体に陰影をつけることができず平坦な印象になってしまいます。逆に人物の場合は、広範囲を照らすライトで撮影すると、綺麗な写真を撮ることができます。
照明としては、撮影したい被写体に合わせて、Amazonや楽天などでLEDの調光可能なライトを2本程度用意しておくことをおすすめします。
③プロップス
プロップスとは、撮影に使用する色紙・布・小物のことです。商品単体ではなくこうした小物を一緒に写真に入れることで、写真の世界観を引き出すことができる優れものです。
ブランドのイメージを壊さない程度に、商品の下に少しクシュっと縮めた布を敷いたり、リボンを巻いてみたり、その他の小物も一緒に写したり、プロップスの扱いを工夫することでより良い雰囲気やイメージを演出する事が可能です。
プロップスは繰り返し使えるので、最初はなるべく多く用意して使用することをおすすめします。(またプロップスについては、カメラマンさんやスタイリストさんが保有している場合もあり、都度レンタルすることもできますので、予算に合わせて調達方法も検討いたしましょう。)
④構図のバリエーションを考える
同じカットばかりが続くとユーザーは飽きてしまうので、①で紹介した構図にバリエーションを持たせることも重要です。例えば衣料品を扱う場合は、背景が白い場所で撮るカットと、店内でのカット、屋外で使用しているカット、人が一緒に映ったカット、人が実際に着ているカットなど、バリエーションを持たせるようにしましょう。
ただし、バリエーションを多く持たせようとして統一感が崩れてしまわないよう注意が必要です。ブランドのイメージが森や自然で、ふんわりとした洋服をメインに写真を撮りたいにもかかわらず、背景が冷たいコンクリートではイメージとかけ離れてしまい商品が持つ魅力も失いかねません。ブランドのイメージやテイストに合ったカットになるよう意識する必要があります。
⑤写真の明度や彩度を加工する
撮った写真そのままでは、一部が暗くなっていたり、余計な物が写っていることもあったり… そんな時はアプリを使用して、明度・彩度の調整や、写って欲しくない部分を切り取る加工を行いましょう。
加工のコツは、はじめに写真のメインとなるものと比べ、目がいってしまうものはなにか?を探すことです。メインを目立たせたいので、それより目立つものはトリミングでカットしたり、悪目立ちしないように色を調整してみるのもおすすめです。
写真加工のバリエーション
前述のとおり、写真の加工にはコツがあり、加工方法や演出効果を知ることで、クリエイティブのクオリティ向上や伝えたい世界観を作り出すことも可能です。以下、代表的な加工方法をご紹介します。
白っぽい加工
写真を全体的に白っぽくする加工方法で、透明感や清楚感を演出します。とくに夏らしさを加えたい時にはぴったりの加工なので、季節感を打ち出したい商品やサービスへの使用もおすすめです。
【Instagram内加工フィルター名】Gingham、Reyes、Stinson など
ナチュラル加工
目指すところはあまり手を加えていないようだけれど、キレイ・オシャレ感のあるナチュラル風な写真です。極端な加工は行わず、自然光を使って色調整だけをするなど、なるべく写真のそのものの良さを活かすため、加工というより“調整する”といった方がイメージしやすいかもしれません。
【Instagram内加工フィルター名】Ashby など
【フィルター以外】「 明るさ 」「 コントラスト 」「 彩度 」「 温かみ 」といった色彩調整の複数の数値を微調整して、ナチュラルな写真に近づけます。
レトロ・ヴィンテージ加工
まるで古いカメラで撮ったような色褪せた感じや雰囲気、色合いを演出する加工です。写真に限らず、ファッションやインテリアなど様々なアイテムでレトロやヴィンテージ風のテイストは常に注目され人気があります。
【Instagram内加工フィルター名】Amaro、Rise、Lark、Helena、Slumber、Maven など
作品のイメージに合わせた加工
写真のテーマやイメージを決めた後に、それに合わせた加工を行います。例えば、企業の商品やサービスが何か物語性を持っているならば、物語に登場する人物や風景をイメージした加工を施します。
写真に統一感を出す加工
投稿する写真全てに同じような加工を行いアカウントの雰囲気を統一させます。写真によって加工の方法が違うとバラバラなイメージになるので、フィルターやアプリでトンマナを揃える工夫も大切です。
このように、Instagramの写真加工には様々な方法があります。加工を行う際は、いくつかの加工を同時に使用するのではなく、1〜2つの加工に絞り、その他の投稿写真とのバランスを見ながら、なるべくフィード全体の統一感を損ねる事がないように注意しましょう。
キラキラ加工
写真全体がキラキラ輝く加工はInstagramのフィルター内で完成させる事も可能です。キラキラ加工は少し古いイメージを持っている方もいると思いますが、実は海外のインスタグラマーを中心に再度人気が出てきている加工です。
【アプリ】kirakira+[有料] など
写真の一部を動かす加工
写真の一部を動かす加工は最近Instagramでよく見かける加工方法で、おしゃれなインスタグラマーがこぞって取り入れています。例えばビーチの写真であれば、波に動きを付けた写真の一部が動画のように動く加工です。
【アプリ】
Motionleap(Enlight Pixaloop)[無料・有料/iPhone、Android]
Movepic[無料・有料/iPhone、Android]
Plotaverse[無料・有料/ iPhone]
おすすめ加工アプリ
写真を加工するときはInstagram内のフィルターと合わせて、加工アプリを活用しましょう。今回は被写体のカテゴリー別におすすめのアプリをご紹介します。
人物撮り
【VSCO】(無料・有料)
インスタグラムにも搭載されていない人物写真の肌の色をよりきれいに見せる編集機能を持つアプリ。露出やコントラスト、明度・彩度など13種類もの項目で、より繊細な加工が可能です。
【Snapseed】(無料・有料)
全部で28種類もの豊富な写真編集機能を搭載。ピンポイントで指定したパーツに対して、彩度や明度、コントラストなどの調整をすることができるアプリです。
【Light room】(無料・有料)
加工をしても写真の画質を落とすことなく細かい色味の調整などが出来るアプリです。
ファッション
【PicsArt】(無料・有料)
おしゃれなフィルターやかっこいいエフェクトが揃う写真&動画編集アプリです。
【Tezza – Aesthetic Photo Editor, Presets & Filters】(無料・有料)
海外のインスタグラマー@tezzaがプロデュースによる、海外風のオシャレな写真に仕上がるエフェクトが豊富なアプリです。
食べ物
【Foodie】 (無料)
料理をおいしく、オシャレに撮影できるアプリ。食べ物の写真に特化した30種類以上のフィルターを備えています。
【フードフォトエディター】(無料・有料)
世界中で約27万人がダウンロード。まるでプロが撮影したような写真になる料理写真編集アプリです。
【おいしくなるカメラ】(無料)
料理に合ったフィルターをかけたまま誰でも簡単においしく撮影できて、すぐSNSで共有することができるアプリです。
化粧品
【BeautyPlus】(無料・有料)
BeautyPlusはもともと人物加工に優れた機能を持ち、化粧品の物撮りにもおすすめのアプリです。一眼レフのようなフォーカス機能や背景をぼかす機能などがあり、簡単な操作で加工が可能です。
【This】(有料)
コスメやメイク紹介に重宝するアプリです。タップするだけで矢印とフォントを入力できるので、写真の補足説明など簡単にオシャレな加工が可能です。
写真加工の注意点
Instagramは、投稿写真を加工するフィルター機能やエフェクト機能が発達しているため、スキルや経験がない方でも簡単に理想の世界観にクリエイティブイメージを近づける事ができます。ただその分、注意しなければならない点もあります。
化粧品・コスメブランドやアパレル企業などの場合、加工によって商品自体の色やテクスチャーが変わってしまうこともあるので気をつけましょう。また、明らかに加工と分かるクリエイティブはユーザーから不自然に思われ、好意的に受け入れられないこともあります。加工のし過ぎによるブランド毀損につながる場合もあります。
こういった点から、企業アカウント用のクリエイティブ撮影の場合は、セルフ加工に頼らずに写真自体のクオリティを担保することで、その商品やサービスの価値や信憑性、魅力をしっかりユーザーへ伝えられる事が多いのも事実です。
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