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Twitter新機能「Spaces」をご紹介|「Clubhouse」のような音声チャットルーム
2021年の5月に正式リリースされたTwitterの新機能、「Spaces(スペース)」。同じ趣味を持ったユーザー同士の交流に利用したり、著名な発信者の会話をラジオのように視聴しているユーザーも見受けられます。企業のマーケティング担当者の中には、Spacesがどんな機能でどのように活用できのるか気になっている方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなTwitterの新機能「Spaces」がどのような機能なのかという点についてはもちろん、具体的な活用方法なども紹介していきたいと思います。
Twitter新機能「Spaces」が追加?
SpacesはTwitterで使用できる機能の一つで、2021年の2月頃から一部のユーザーに対してテスト配信がスタートし、2021年の5月に正式な機能としてリリースされました。ただ、「誰でも利用できる機能」というわけではなく、現在はフォロワーの数が600人を超えているアカウントのみが利用できる限定的な機能となっています。
※一部のユーザーでは600人以下でも利用可能。
Spacesは、「複数人で音声でのコミュニケーションをリアルタイムでおこなえる機能」です。話題のSNS「Clubhouse(クラブハウス)」によく似た機能と言えます。
「Spaces」が追加された背景
Clubhouseのユーザーであれば、SpacesがClubhouseとほぼ同じ機能であると思う方も多いのではないでしょうか。Clubhouseとの違いについては後ほど詳しく解説しますが、Twitter社がClubhouseを意識して追加された機能であることは間違いないでしょう。
Twitterは、Instagramのストーリー機能をモデルにしたと思われる「Fleet(フリート)」の機能を最近になって実装したばかりです。このような他社の人気機能に似た機能を取り入れる背景には、Twitter社の2023年までに売上を倍増させるという経営目標が関係していると推測できます。Twitterを利用するユーザーを増やし、収入源である企業からの広告収入を増やすことで売上の増加に繋げる事を目的に、Spacesやフリートなどの新機能の追加を急ピッチで進めているようです。
「Spaces」機能の概要
先述したとおり、Spacesは「複数人で音声でのコミュニケーションをリアルタイムでおこなえる機能」で、ユーザーは『ホスト・スピーカー・リスナー』の3つの立場で参加をすることができます。
ホスト
コミュニケーションの場となるトークルームの作成をおこなうユーザーです。トークルーム内で発言できるのはもちろん、他のユーザーを招待したり、トークルームを終了できたりするなどの権限を保有しているユーザーです。ホストは、最大10人までのスピーカーをトークルームに招待することが可能です。
スピーカー
ホストの招待でトークルームへ参加することを許可されたユーザーでです。トークルーム内で自由に発言ができます。
リスナー
フリートのタイムライン上で、フォローしているアカウントのアイコン(ホスト)に紫色の枠が表示されるとスペースが開始した合図です。アイコンをタップ、次に「このスペースに参加する」をタップするとリスナーとして参加できます。
トークルームに参加し絵文字を投稿することができますが、発言することはできません。基本的にはホストとスピーカーの会話を聞いて楽しむユーザーという位置づけです。
「Spaces」の始め方
SpacesはiOS端末やAndroid端末で利用できる機能です。PCからは利用できないため、企業のマーケティングで活用する際は、スマートフォンやタブレット端末を用意する必要があります。
アプリを起動した際に画面の右下に表示される投稿のアイコンを長押しするとSpacesのアイコンが表示されるので、こちらをタップしてSpacesの利用を開始します。
※フォロワーが600人未満の場合はアイコンが表示されず、Spacesを開始することはできません。先述したとおり、フォロワーが600人に満たない場合でも利用できる特例のアカウントも存在します。
「Clubhouse」と「Spaces」の違い
Clubhouseをモデルにスタートしたと思われるSpacesですが、本家Clubhouseとの大きな違いとして、以下の4つがあげられます。
対応OS
ClubhouseはiOS専用のアプリなので、iPhoneかiPadのみで利用可能ですが、Spacesを備えているTwitterは、iOSとAndroidの両方に対応しています。
利用条件について
Clubhouseは招待制のアプリなので、利用するためにはすでに利用している方から招待してもらう必要があります。一方Spacesの場合は、ホストになる条件(フォロワーが600人以上いること)はあるものの、リスナーとして利用する分にはとくに条件が設けられていません。
リスナーのトークへの参加について
Clubhouseはリスナーがトークに参加することはできませんが、Spacesの場合、絵文字のみという制限はあるものの、リスナーもトークに参加できるようになっています。
トークの録音についても
Clubhouseではトークの録音が禁止されていますが、Spacesでは今のところ録音は禁止されていません。Twitter内での録音機能の実装についても、現在検討が行われているようです。
このように、SpacesはClubhouseのようなクローズドのトークルームはつくれませんが、Twitterの一機能として利用できるので、活用する企業側や一般ユーザーにとって、敷居が低く利用しやすい機能と言えます。
「Spaces」機能の活用アイディア
Spacesは実装されたばかりの機能で、「興味はあるけど、どう活用すればいいかわからない…」「自社商材のマーケティング施策に向いているのかな…」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。ここで、似た機能を持つClubhouseもあわせて、リアルタイムでの音声コミュニケーション機能を用いた企業の活用事例を見てみましょう。
①アンカー・ジャパン株式会社
モバイルバッテリーのメーカーとして有名なAnkerでは、社員がトークルームを開設し、ユーザーとコミュニケーションを図る場として活用していします。
企業とユーザー間のコミュニケーションはもちろん、トークに参加したユーザー同士のリアルな意見交換や共感も生まれ、企業側にとっても新たなアイディアや改善点を知る貴重な機会となります。
参考:Anker
②株式会社ビビットガーデン/食べチョク
農家などから食材を直接取り寄せるサービスを展開している「食べチョク」では、従業員が、生産地域の特徴やおいしい食材、おすすめの食べ方などについて発信しています。
生産者の声を日常的に配信することで、生産者への理解やファンづくりにつなげたり、「生産者のこだわりが正当に評価される世界」を目指すという想いを伝えるなど、企業ブランディングにも活用しています。
参考:音声SNS「Clubhouse」で『農家漁師の井戸端会議 #食べチョクハウス』を毎日配信。生産者のファン作りを促進。
上記の事例のように、企業側がユーザーとつながるための企画を考え、そして実践することで、ユーザーがより企業を身近に感じ、親しみや信頼を育むとともに、企業・ユーザー双方の情報収集の場としても活用されています。実装されたばかりの機能ですが、アイデア次第でユーザーとのコミュニケーションに有効な機能だと言えるでしょう。
日本での対応状況とまとめ
Spacesはすでに国内でも実装され、最近ではビジネス利用可能な機能として活用している企業アカウントも見受けられるようになってきました。Clubhouseのようなクローズドなアプリではなく、Twitterのアカウントさえ持っていれば誰にでも始めることのできる機能なので、企業のビジネス活用という点においてはClubhouseよりも扱いやすく、可能性を秘めているとも言えます。
オリナスではSpacesをはじめ、ビジネスにおけるTwitterの活用や企業アカウントの運用を熟知し、数多くのマーケティング施策をサポートさせていただいています。「マーケティングにTwitterを活用したい」「Spacesについてもっと知りたい」など、まずはお気軽にご相談ください。また、企業のSNS活用に関する基礎知識をまとめた資料もご用意していますので、ぜひこちらもダウンロードしてご活用ください。