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【事例付】効果的なSNS運用とは?アカウント活用の重要性からコツまで解説
多くの企業が取り組んでいるSNS運用。
上手に運用すれば企業に嬉しい様々なメリットがありますが、
「SNS運用にはどんな特長があるの?」
「どうすれば効果的にSNSを活用できるの?」
と、疑問に思っている方も多いでしょう。
本記事では、数多くの運用支援の事例を交え、SNS運用のメリットと、その効果的な活用方法を解説していきます。
さらに、自社での運用と代行会社による運用サービスのメリット・デメリットを、支援実績や経験をもとに比較し、SNS運用の成功事例もご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
そもそもSNS運用とは
SNS運用とは、アカウント開設から、自社や商品・サービスに関する投稿コンテンツを通した、効果的なマーケティング施策を展開するものです。
認知度の拡大や販売促進に非常に効果的であり、初期費用が無料で始められる点も、費用対効果を重視する企業にとって大きなおすすめポイントです。
しかし、一般の利用とは異なり、企業としての成果を得るにはKPIの設定や、戦略設計を含む「自社分析を行う」ステップが必須となります。
また、料金を気にせず始められるSNS運用ですが、ユーザーに不快感を抱かせる投稿は、炎上というリスクを生む可能性があるため、慎重な管理が必要です。
自社のプロモーション活動に限らず、時勢を捉えた適切なSNS運用を行っていきましょう。
SNS運用がいま企業にとって重要な理由
なぜ多くの企業がSNS運用を積極的に取り入れているのでしょうか?
企業がSNS運用を重要視する背景には、主に2つの理由が考えられます。
- ユーザーのSNSの使い方に変化
- SNS利用時間の拡大
それぞれ詳しく解説していきます。
ユーザーのSNSの使い方に変化
かつてSNSの主要な使用目的は日常のシェアでしたが、2023年その目的は情報収集へと移行しています。
ICT総研による調査※1では、SNSの利用目的として「仕事や趣味などの情報収集」がトップに挙げられています。
※1参照元:2022年度SNS利用動向に関する調査|ICT総研【ICTマーケティング・コンサルティング・市場調査はICT総研】
これは、SNSが「ハッシュタグ機能」などを利用して手軽に情報を得られるプラットフォームであることが背景にあります。
かつてはGoogleなどの検索エンジンが情報収集の主流でしたが、今では特に若年層を中心にSNS検索が一般化しています。
そのため、企業はSEO対策だけでなく、SNSを通じて積極的に情報を発信する必要が出てきました。
SNS利用時間の拡大
多くのユーザーがSNSに費やす時間が増加しています。
ICT総研の調査では、「2022年にTikTok等のSNS利用時間が前年比40%以上増加」と報告されています。
テレビ離れやコロナウイルスによる自宅での時間の増加などが影響を与えており、2022年末の日本のSNS利用者数は8,270万人、普及率は82%に上り、増加傾向にあります。
これらの情報からも、企業が認知の拡大や販売促進を図る上で、SNS運用は避けて通れない重要なマーケティング施策となっています。
SNS運用のメリット
企業がSNSを運用すると、5つのメリットがあります。
- 従来の広告媒体では届かなかったユーザーにアプローチできる
- 誰でも無料で始められる
- 細かいターゲティングができる
- 認知度アップ・ブランディング効果がある
- ユーザーとダイレクトにコミュニケーションがとれる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
従来の広告媒体では届かなかったユーザーにアプローチできる
SNS利用は、これまで伝えることのできなかったユーザーとのコミュニケーションを実現します。
特に、Web広告が検索エンジン利用者に限られるのに対し、普及率80%以上を誇るSNSは、広告が届かなかった層にも情報を届けることができるようになります。
誰でも無料で始められる
SNS運用は、アカウント作成と投稿開始というシンプルなステップで、無料で始めることができ、初期費用がかかりません。
対照的に、テレビCMや新聞広告などは巨額のコストが必要であり、そのリスクは小規模企業にとっては重荷となってきてしまいます。
細かいターゲティングができる
SNS広告に特化した形で運用をすることで、非常に詳細なターゲティングを展開することができます。SNSで可能なターゲティングは大きく分けて以下の5種類です。
- 基本情報(年齢、性別など)
- 興味関心(〇〇ページにいいねした人など)
- カスタムオーディエンス(個別アカウントを特定できるデータなど)
- 類似オーディエンス(リスト化したユーザーと類似しているターゲット層向け)
- キーワード(SNS上で検索したキーワード)
上記の他にも、ユーザーが1度訪れたページを再度表示させる「リターゲティング」も設定可能です。
ユーザー自身が登録しているデータに合わせて情報を届けられるので、効率的に自社商品やサービスの購入を促進させることができます。
認知度アップ・ブランディング効果がある
SNSは拡散機能により、興味を引いた投稿が即座にシェアされる場となります。
信頼性のあるSNS運用を行うことで、安心感やブランドロイヤリティを高め、例えば「コーヒーと言えばスターバックス」のようなポジションを確立できれば、購買率を上げることが可能でしょう。
ユーザーとダイレクトにコミュニケーションがとれる
ユーザーとのダイレクトなコミュニケーションを通して、企業や商品へのフィードバックを受け取ることができます。
コメントやメッセージを元に、ブラッシュアップしていくことで、ファンを増やし、ファンマーケティングが成功すれば、新規顧客獲得や購買率の向上を見込むことができるでしょう。
これらのメリットを最大限に活かし、効果的なSNS運用を進めていきましょう。
SNS運用を始めるまえに考えるべき3つのポイント
多くの企業がSNSに進出している現在、効果を発揮するには、きちんとした「戦略設計」が不可欠です。
まず始めに、下記3点を社内で十分に整理し、共有しておく必要があります。
- SNS運用におけるKGI(最終目標)の設定を明確にする
- 自社商品・サービスのターゲットは誰か
- 自社で持っているのコンテンツや強みは何か
1.SNS運用におけるKGI(最終目標)の設定を明確にする
まずは、SNSを運用するKGI(最終ゴール)を決めましょう。
「どのSNSを利用するのか」や「どのようなアプローチを取るのか」は、KGIに大きく依存します。
期待する成果をしっかりと設定しておかないと、実際の運用では目的を達成できない可能性があります。
SNS運用のKGIは、主に以下の5種類が挙げられます。
- 潜在顧客の認知拡大
- ブランドイメージの向上
- ブランドの知名度アップ
- 購入意欲や売上の拡大
- 市場調査
これらの目標をもとに、「若年層ユーザーへの認知を拡大したい」など、具体的なゴールを定めれば、どんな運用をするべきか対策が立てられるでしょう。
2.自社商品・サービスのターゲットは誰か
自社商品やサービスの売れ行きを伸ばすには、どのようなターゲットを設定するべきか考えてみてください。
例えば、リーズナブルな家電を販売しているなら、ターゲットは「新しい生活を始めるが、家電に多くの予算をかけたくない20代」と設定することができるかもしれません。
このように、ターゲットを明確に設定することで、担当者間で認識がずれることなく、ユーザー視点の施策を立案でき、充実したコンテンツとなっていくでしょう。
3.自社で持っているコンテンツや強みは何か
より効率的にSNS運用を行うには、自社のサービスや商品の強みが何であるのかを正しく理解し、競合と差別化を図る戦略を築くことが大切です。
自社の現状を把握するには、以下のポイントを意識してみてください。
- フレームワークを活用する
- 競合他社と比較する
- スタッフへのヒアリング
- ユーザーの意見を参考にする
「オウンドメディアが月20万PVを獲得している」や「商品のデザイン性が評価されている」など、自社の現状を客観的に分析してみましょう。
SNS運用で発生する実務内容
SNS運用を行う場合、以下10種類の実務を行う必要があります。
- SNSのアカウントを作成する
- 投稿数を決める
- 投稿スケジュールを決める
- 投稿テーマを決める
- 投稿用画像のイメージを決める
- 投稿用画像を撮影する
- キャプションを制作する
- 画像と投稿キャプションを確認する
- 投稿を予約する
- 上記を繰り返し効果検証をする(定期的に振り返る)
まずは、自社の商品やサービスに適したSNSを選び、アカウント開設を行っていきましょう。
次に、「投稿数」「投稿スケジュール」について考えます。
あまり頻繁に上げすぎるとユーザーに飽きられてしまうため、週3~4回の投稿頻度がおすすめです。
制作できるコンテンツ量や割り当てられる人材など自社のリソースを考慮し、無理なく継続できる程度の頻度を設定してみてください。
さらに、「オリジナルキャラクターが商品をアピールする」などテーマを決めたあと、その世界観にマッチした投稿コンテンツ(画像とキャプション)を制作していきます。
「投稿をして終わり!」ではなく、きちんと運用体制を確立し、継続していくことで、改善すべき点が発見でき、よりよいSNS運用をすることが可能です。
SNSは自社運用と運用代行サービス、どちらにすべき?
SNS運用は、自社で行うべきか運用代行サービスに依頼するべきかで迷っていませんか?
こちらでは、「自社運用」「一部運用代行サービスに任せる」「全て運用代行サービスに任せる」の3つのパターンに分けて、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
ただ、どの方法を選んだとしても、当事者意識を持ち続けることが効果的なSNS運用の秘訣です。
自社運用
SNSを自社で運用するメリットは、初期費用や月額料金がかからずに投稿内容やスケジュールを自由に決められることです。
キャンペーンなど告知したい情報をすぐに発信できるので、低コストでスピード感のある運用ができます。
一方で、SNS運用を成功させるためには専門知識が必要不可欠なため、社内にそれを得意とするリソースがなければ、成果を出すのは難しいです。
さらに、SNS運用にはコメント返信やフォロー返しなどの細かい作業も多く、手間や時間が取られるため、他の仕事と兼務している場合は安定的な運用ができるように業務の仕組化が大切です。
一部運用代行サービスに任せる
一部を外部の業者に任せるメリットは、全て依頼するよりも費用を抑えられるということです。
また、企画立案やコンサルティング部分のみ、専門のコンサルタントに委託することで、社内にSNS運用のノウハウを溜めることも可能です。
全て運用代行サービスに任せる
「SNS運用で結果を出したい」と考えているなら、全てを外部の運用代行サービスに任せることをおすすめします。費用はかかりますが、専門的知識のもと、高クオリティのクリエイティブ制作や効果的な運用プランが期待できます。
もちろん、運用費用がかかったり、急な投稿内容の変更ができなかったりなどのデメリットもあります。
ただ、SNS運用の最終ゴールへ到達するために最短で施策を行ってくれるため、成果が上がりやすく、本業に集中できるということは魅力的でしょう。
【費用vs実績】SNS運用は法人とフリーランス、どちらに依頼すべき?
以前までSNS運用の代行は法人に依頼することが一般的でしたが、最近ではフリーランスに頼むことも増えてきました。
フリーランス
フリーランスにSNS運用を依頼するメリットは、料金が抑えられるうえ、依頼通りに対応してくれることでしょう。
社内調整の必要がないので、契約手続きがスムーズなのも特徴として挙げられます。
デメリットとしては、途中で連絡がとれなくなるなどのトラブルが起こりえることです。
また、個人で行なっているからこそ勝ちパターンが少なく、依頼したこと以外に対応してもらえるかは都度交渉が必要になることもウィークポイントと言えます。
法人
法人にSNS運用を依頼するメリットは、秘密保持規約や利用規約、万が一何かあったときの損害賠償など、法的手続きの上で施策を実施するため信頼できることです。
また、フリーランスよりも実績が豊富なので複数の勝ちパターンを提案し、目標達成まで導いてくれます。
一方で、契約期間が中長期的な企業が多いため、予算の確保が必要であることはデメリットです。
「莫大な費用をかけたのに成果が出なかった」という事態にならないよう、費用相場と自社へきちんとマッチしているのか吟味した上で代行会社を選ぶ必要があります。
【関連記事】
SNS運用代行会社の選び方|マーケティングを考慮したアカウント運用戦略や広告との連携など、代理店を比較する際のポイント
【SNS別】成功事例4選
こちらでは、SNS運用の成功事例をプラットフォーム別に紹介します。
どのような運用をすればいいのか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
X(旧Twitter) – グンゼ
下着・ストッキングの製造や販売をメインに行なっている「グンゼ」様は、若年層への認知拡大に向けてX(旧Twitter)運用についてご相談いただきました。
X(旧Twitter)分析や施策などのご提案を行い、「投稿にモデルが下着を着用している写真を掲載する」「柔らかい文面で投稿する」などを実施いただいたことで、ユーザーのファン化が成功しました。
企業アカウントのエンゲージメント率は平均3%と言われている中、グンゼ様は4.5~5%を維持し続けており、X(旧Twitter)のアルゴリズムが変わっても定期的に効果測定を行うことで常にその時の「最適化」を目指して運用しています。
ファンを醸成しエンゲージメント率166%改善!グンゼ様の Twitterアカウント戦略とは
こんにちは、オリナス株式会社のお客様事例インタビューチームです。 今回は、グンゼ株式会社のアパレルカンパニー 戦略営業部 デジタルマーケティング部 CRM推進室の太田様にインタビューさせていただ…
TikTok – 金沢フルーツ大福 凛々堂
フルーツ大福を販売する「金沢フルーツ大福 凛々堂」様は、トレンドを分析した動画制作を行ったことで、オープン初日から長蛇の列が並ぶほどの人気店になりました。
さらに、販売スタッフが常にライブ配信でユーザーとコミュニケーションをとっていることでファンが付き、「会いに行けるアイドル」のような状態に。
スタッフ卒業の日は全国からのファンが来店して商品が完売したり、アルバイトの応募が殺到したりと、販売促進だけではない効果が出ています。
引用元:オープン半年で全国展開。バズるべくしてバズったフルーツ大福店の巧みすぎるTikTok戦略【金沢フルーツ大福凛々堂インタビュー】 | 【公式】TikTok for Business: TikTok広告
YouTube – サントリー
お酒などの飲料水を扱う「サントリー」様は、公式YouTubeチャンネルにて「おいしいお酒のつくり方」など、ユーザーが興味のあるコンテンツを配信し続けています。
加えて、ショート動画には川口春奈や世界一のゆっけなど、人気芸能人・YouTuberを起用することで、最大52万回再生を記録しています。
チャンネル登録者数も28.6万人と多く、ユーザーのニーズを掴んだSNS運用の成功事例と言えるでしょう。
引用元:サントリー公式チャンネル (SUNTORY) – YouTube
LINE – チチカカ
アパレル雑貨ブランド「チチカカ」様は、セール情報などをリアルタイムで届け、売上を向上する目的でLINE公式アカウントを作成しました。
「友だち登録をすると500円クーポンがつく」というキャンペーン企画で友だち登録を促進し、ブランドに触れる機会を増加させています。
また、LINEにて「オンラインショップ限定の1,500円クーポン」を配信した際は、クーポンの開封率が50%、オンラインショップ総売上の約30%がLINE公式アカウント経由という結果も出ています。
引用元:LINE公式アカウント導入で、EC売上を130%アップさせたアパレル雑貨ショップ|LINE for Business
さいごに
今回は、SNS運用のメリットや効果的に活用する方法について解説しました。
KGIとターゲットを設定して自社の強みを活かしたSNS運用ができれば、認知拡大や販売促進へとつなげることができます。
SNS運用を成功させるには専門的な知識が必要なので、代行会社に任せるのがおすすめです。
弊社「オリナス株式会社」では、中小企業様から大手企業様まで1,000社以上の実績があり、戦略・企画⽴案から効果検証までワンストップで対応させていただきます。
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